見出し画像

[活動報告]有田正広先生 相愛大学音楽講座(2024/12/12/Thu., 13/Fri.)

皆さまこんにちは。フルート、フラウト・トラヴェルソ奏者の宮戸美晴です。

12月12、13日に相愛大学の本町学舎アンサンブルスタジオにて、有田正広先生の特別講座が行われました。
今回の講座は、相愛大学の連続講座 『現代に躍動する「古楽」 』の一環でした。
お知らせの記事はこちら⇩

私は、演奏者&資料作成者として有田先生の講座に関わっていました。
ということで今回の活動報告です!

会場の相愛大学本町学舎のアンサンブルスタジオ
とても響きのある部屋でした!

今回の講座のタイトルは「楽譜から演奏へ」。

配布資料の表紙
有田先生の手書きです!
楽譜をよく見てみると…?

主にバロック時代の作品を中心に、楽譜からどのような内容を読み取ることができるのか?など、具体的な理論から実践まで幅広い内容が取り上げられました。
例えばバロック時代の装飾法だったり、ヴィヴラート、即興演奏、様式の話、などなど…
また、いわゆるHIP(歴史的情報に基づく演奏 Historically Informed Performance)についても触れられました。
それは、現代を生きる私たちが、過去の作品を演奏する時、その作品の演奏解釈をしていく過程で生まれる様々な疑問にどのように向き合っていくかという、基本的な話のようで以外と難しい、しかし、とても大切な内容が扱われました。

板書中…
2日目にはこのようになりました。

さて、今回は「楽譜から演奏へ」というタイトルであるわけですから、実際にある楽譜を皆さまに読んでいただき、そしてそれがどのような演奏になるのか、という実例(これが正解というわけではありませんが)も必要!ということで、今回の講座では譜例も演奏もモリモリ盛りだくさんでした。取り上げた作品はコレッリのop. 5のソナタ集や、オトテールの組曲集、ブラヴェ、フィリドール、テレマン、バッハ、フランソワ・クープラン、ルイ・クープラン、ダングルベールの作品からの抜粋などなど、多くの作品をお聴きいただきました。

また2日目の最後には、今回の講座で学んだ内容の総集編ということでクイズを行いました。皆さん積極的にご参加くださり、前向きな雰囲気で講座が締めくくられました。

有田正広先生、チェンバロ、トラヴェルソ、ピアノとの5ショット!?

今回の講座では、私は J. M. オトテール "LR"の400Hzのトラヴェルソと I. H. ロッテンブルグの415Hzのトラヴェルソ(両方ともコピー)を用いて演奏しました。

I. H. ロッテンブルグのコピー(415Hz)

有田先生はオトテールのデュエットで、J. M. オトテール "LR"の400Hz のトラヴェルソを吹かれ、それ以外ではチェンバロとピアノの演奏でした!(フルーティスト&チェンバリスト&ピアニスト!😳)有田先生がチェンバロで演奏された、フランソワ・クープランの〈恋のうぐいす〉では、講座中であることを忘れ、その繊細な表現に思わず聴き入ってしまいましたよ…!

抜粋ではありますが、一度にこんなにたくさんの作曲家の作品を演奏する機会はなかなか無いことなので、とても貴重な経験でした。

今回は90分を2日間、計3時間の講座。
大学の授業でなら、おそらく5コマ分くらいで取り組むところを半分以下の時間におさめていたので、かなり濃密な内容の講座だったのではないでしょうか。
また今後、今回の内容をさらに深く掘り下げる講座が開催される機会があったら良いですね、というお話もありました。

講座にお越しくださいました皆さまはいかがでしたでしょうか?

お世話になりました先生方、調律師の方々、そしてお越しくださいました皆さま、ありがとうございました。

ということで今回は活動報告でした。
最後までご覧くださりありがとうございました✨

いいなと思ったら応援しよう!