KPI設定方法
1. まずは企業の最終的な数値目標「KGI」を設定する。
例えば「利益」で考えてみましょう。
「利益」にも種々ありますが「営業利益」がわかりやすいのではないかと思います。
今期の営業利益「5億円」を企業の数値目標と掲げる。
これが今期の「最終的な数値目標」つまり「KGI」になります。
2. 営業利益「5億円」達成に対しての要因を考える。
「利益」を伸ばすためには「売上」の獲得が必要です。
「売上」を分解すると
「顧客数×顧客単価」になります。
さらに「顧客数」を分解すると
「(既存顧客ー流出顧客+新規顧客)×利用頻度」になります。
「顧客単価」を分解すると
「商品単価×利用数」になります。
売上=顧客数×顧客単価
売上=顧客数「(既存顧客一流出顧客+新規顧客)×利用頻度」×顧客単価「商品単価×利用数」
さらに「利益」のためには、「コスト削減」も必要です。
コスト=「固定費+変動費」ですね。
コストは企業によって分岐が多くなってしまうので、深く言及しませんが、さらに分解していくことが可能ですね。
ここまでで「KGI」今期の営業利益「5億円」達成のために、複数の要因が出てきました。
・流出顧客を減らすのか
・新規顧客を獲得するのか
・利用頻度を上げるのか
・商品の単価を上げるのか
・周辺商品も利用してもらうのか
・固定費を削減するのか
・変動費を削減するのか
3. CSFを選択する。
この中で、最も「KGI(営業利益「5億円」)」の達成に1番インパクトを与えられる要素を一つ選択します。それが「CSF」です。
例えば上記の中から「新規顧客の獲得」が自社にとっての「CSF」だと選択します。
4. KPIを設定する。
この「CSF」として設定した「新規顧客の獲得」を数値目標で表したのが「KPI」になります。
例えば「今期の新規顧客の成約100件」
これが事業成功の鍵の数値目標「KPI」です。
まとめ
「KPI」が達成されると「KGI」が達成されるように「CSF」を選択し、数値化することが大切です。
KPIの設定にはいくつか注意点があるのですが、それは後述したいと思います。
KPIマネジメントのキモは、企業の最終目標までの道筋が明確に見えている点にあります。
ですから、具体的なKPIが定まっていたら、現場レベルでは、迷うことなく行動でき、それが企業の目標達成に直結しているという達成感を生み出すことができるのです。
例:YoutuberのKPIマネジメント
「KGI」=「広告収入月間100万円=300万回再生!」
これを達成するためには
・動画の本数UP
・コンテンツのクオリティUP
・チャンネル登録者数UP
・SEO対策
・広告の打ち出し
・・・様々な要因
この中から、最も重要な要因を絞ります。
「CSF」=「動画の本数UP」
・1本ごとの平均視聴回数が5万回ある。
・既に上げている動画の数は20本ある。
・月間で100万再生されている。
・あと6か月で月間300万再生を目指す。
・平均視聴回数が5万回なので動画の数が60本あれば月間300万再生される。
・そのために必要な動画の本数はあと40本。
そこで設定したKPIが・・・
「KPI」=「週に2本の動画をUPする」
このKPIを達成すれば
・6か月後には合計で68本の動画ができる。
・平均視聴回数を掛けると340万再生が達成できる。
・月間の広告収入も100万円を達成できる。
※実際のyoutubの広告収入は再生回数のみで決まる単純なものではく、あくまで事例のための仮設定です