ハリーポッター翻訳チャレンジ⑬ ドビー登場
ハリーポッター翻訳チャレンジ13回目は、ずっと出したかったドビーのセリフが出てきます!
▼前回までのハリーポッター翻訳チャレンジ
※日本語版は15~20年ほど前に読んだっきりで、おぼろげな記憶があります。すでに松岡佑子大先生翻訳の影響は受けていて、潮永翻訳は自力翻訳とは言い切れません。
2巻目「ハリー・ポッターと秘密の部屋」(原題Harry Potter and the Chamber of Secrets)の第2章から。
バーノンおじさんの大事な取引先をダーズリー家に招いている間、ハリーは上の階に閉じ込められて「音を立てるな」と言われています。そんな中、ハリーの部屋には屋敷しもべ妖精のドビーが突然現れました。
<翻訳しての感想やメモ>
・Dobby has never been askedと、ドビーが喋っているのにhaveじゃなくてhas、三単現(三人称単数現在形)のsが動詞についているんですね。あと、ドビーは自分を必ずIではなくDobbyと呼び、三人称の文法で喋ります。これ、何でなんですかね?自分を人(I)ではなく物(it)みたいな文法で表していることでへりくだった印象にしたいのでしょうか?「ドビーめは」の訳はさすがに覚えちゃってるので採用しました。名訳ですよね。
・地の文ではドビーをthe elfと指していますね。ドビーの名前が出ているのに「妖精は」と訳すのはなんか不自然な気がしたので全部「ドビー」で訳しましたがこれでいいんだろうか。
日本語版はこちら!
<日本語版を見ての感想やメモ>
・「しもべ妖精は」って訳すかも迷ったんだよなー。(「屋敷しもべ妖精」は英語でhouse elf。意外と短い。専業主婦のhouse wifeを文字った?)
・「しもべ妖精はわっと泣き出した──ハリーがはらはらするようなうるさい泣き方だった」「妖精はオンオン泣いた」あー、ドビーの絵もハリーの絵も両方浮かぶわ。絵も音も浮かぶわ。やっぱすげえ。
・「階下の声が一瞬たじろいだ」そうだよね、なんで階下の声が止まったのかって、上の階から聞こえる異音に「たじろいだ」からだよね。
セリフを訳すのは好きなのですが、地の文で気が抜けがちですね。絵が浮かぶ臨場感を出したいです!
▼ハリーポッター原書が好きって話
▼ハリーポッター以外でも役立ちそうな英単語と、ハリーポッターにしか出てこなさそうな英単語