読んで感じて考えてドジして書いて。自分らしい1日の日記
昨晩は暑くて眠れないので、1時間のおやすみタイマーでエアコンをつけて寝た。エアコンが切れた後、また暑くて目が覚めてしまったので、今度はつけっぱなしで寝る。
4時頃、また目が覚めた。
詳細は忘れたが、なんだかすごくハラハラ、追い詰められるような夢を見ていた。
もう少し寝ようと思いながら、kindleで本を読む。
山本貴光氏の『文体の化学』。
文章の書き手がある主題について考えたこと(思想)とその配置こそ文体の本質であり、これは他人が盗み取れるものではない。というのも、文体とは人がものを考える際に設ける秩序と運動なのだから。
ことばとは自分のものではない。自分のものではないことばを、自分が発明したわけではない文法と慣例に基づいて並べて、それでもって自分が考えていることを表明する。もしここに書き手の個性、その書き手の痕跡が現れるとすれば、畢竟それは語の配置の仕方ということになるだろう。
※「畢竟」っていう言葉、知らないし読めないしふりがなもなくて、手書き入力で調べました(笑)「ひっきょう」と読み、究極、至極、最終などの意味だそう。
出だしから興味深い始まりだ。筆者はその考えのもとに、文字の配置、語の配置、文章の配置、空間の配置を含めて、本書で文章のスタイルを考えるとしている。まだまだ始めの方なので、今後の内容が楽しみと思いつつ、瞼が自然と落ちてくる。
目が覚めると7:11。スマホでnoteを見てぐだぐだする。
昨日の夜、久々に飲みに行って結構飲んだわりには、そこまでお酒は残っていない。よかった。
起き上がって、カーテンと窓を開ける。曇り空だが、もう高い位置から太陽が照っているのが感じられる。
お湯をわかしている間に、洗ったままの食器を拭いて食器棚に入れる。
お湯をマグカップに入れ、部屋に戻る。
PCを起動している間に、今日のデイリーオラクルでタロットカードを引く。
「カップ5の逆」と「カップ6」
「新たな可能性に向けて、過去の記憶からヒントを得る」とメモに書く。
その後、毎週のTrelloのレトロスペクティブと、毎日のデイリースタンドアップ。最近新しいことを始めたので、Trelloのカードは増えたが、抱え込み過ぎては取りこぼしばかりになる。そうなっては元も子もないので、優先順位を考える。
モーニングページを書く前にちょっと何か食べようと、空になったマグカップを持ってキッチンに行く。コーヒーを入れるお湯を沸かしながら冷蔵庫をチェックする。
賞味期限が今日までのうどんがあるから、お昼はうどんだな。朝は簡単にフジパンのスナックサンド「ハム&マヨ」と、ゆでておいたブロッコリーを食べよう。
パッケージに書いてあったのだが、スナックサンドは1975年発売で、日本における携帯サンドイッチの元祖なのだそうだ。
じゃあ、ヤマザキのランチパックが最初に発売されたのは? 公式サイトによると1984年。へえ、まったく知らなかった。チャレンジャーだったランチパックが、今や市場のリーダーだ。
コーヒーを淹れて、ソファーに座る。
録画しておいたアメトークの「パクリたいー1グランプリベスト盤」の続きを見ながら食べる。
「すべらない話」もそうだけど、総集編は面白い。だけど、やっぱり通常の回の放送が戻ってほしい。ただ、今は、再放送かリモートばかりで、見たいテレビ番組がほとんどないので、そのぶん時間を有効に使えていて、個人的には、このままでいいような、このままがいいような気もする。
さて。モーニングページを。
モーニングページのノートは、実は使いかけてほとんど残っているノートを使っている。そういうノートは、もったいなくてこれまで捨てるに捨てれなかった。でも、こういう形でページを埋めれば、ノートもお役目を果たせるし、こちらも罪悪感を消滅できる。そうやって、使いかけのノートやボールペンを成仏させるという目的も、後付けだけれど果たしている。しかも、ノートやペンって、なかなか使い終わることがないから、ささやかな達成感を得られるのだ。
新しい立派なノートで、大切に思いを書き留めていくのもいいだろう。
でも、モーニングページの場合は「脳の排水」や「掃除」が目的だから、つかいかけくらいがちょうどいいんじゃないか。今、筆写に使っているノートや原稿用紙もそういう「あまりもの」だ。
このところ、毎週土曜日は、今日のような日記を書く日にしている。
最初から決めていたわけじゃなく、いつの間にか自然にそうなったのだけど(といいつつ、まじめに考えて書いた記事より日記の方がページビューやスキが多かったりする、という浅ましい理由からだ 笑)。
でも、結果的にnoteに何を書くか考えなくてよい日が、週に1回できたので、それはそれでよかった。
日記の日はラクだ。何をどう書くかあまり考えず、起きたこと、思ったことを時間軸に沿って書くだけだ。とはいえ、こまごまと思い出しながらいっぺんに書くのは大変だから、日記の日は、1日の中で何回か、ちょこちょこと入力していく。そうしたら最後に、整えればUPできる。
そんな日記を、さらに負荷をあげて書くとしたら…。
起こったこと、目にしたものを事細かく、いろいろな表現を駆使して描写する。ふと思ったことに対して、ちゃんと問いを設定して、リサーチをして、分析をして、考察してと、思考を進めていく。そうすれば書く筋肉や考える筋肉のトレーニングにはなるだろうけど、もはやいつも以上に疲れちゃう。
ので、今みたいな羅列スタイルでもうしばらく行こうと思っている。
日記と言っても、結構、いろんな書く種が、ちりばめられていたりするし。
モーニングページを書いていて、急に思い出したことがある。
誰のどんなブログか忘れたが、「小説を書く人は病んでいる人だ。普通の人は書きたいと思わない」という文章を先日見かけた。「病んでいる」というのは、病気という意味ではなく、「心理的に癒されないものを抱えている」という意味だったように記憶している。流し読みしただけだが、気になっていた。「たしかにそうだな」と思ったからだ。
すると、目の前の本棚にあったこの本が目に入った。
「あ、そういうことか!」
というのは、私は昔、かなり河合隼雄さんの本ばかりを読んでいた時期があって、特に、その語りかける口調に癒されていた。対談の本ばかり選んで読んでいたのも、そういう理由からだ。吉本ばななさんとか、南伸坊さんとかとの。
今日引いたカード、「カップ6」は「感情や心理面における昔のこと」に関連しているから、この本はぴったりだ。物語を書くのは自分を癒すためという内容だ。予定変更。この本を読もう。
1時間半程で読み終える。
芸術家の人は、時代の病いとか文化の病いを引き受ける力を持っているということでしょう。
個人的な病いを超えた、時代の病いとか文化の病いというものを引き受けていることで、その人の表現が普遍性を持ってくるのです。
という部分が特に印象に残る。
以前読んだときと、違う印象を持った。おそらく春樹さんの『猫を棄てる 父親について語るとき』をちょっと前に読んだ影響もある。余韻を味わいつつ、すぐに考えることをせずに、少し寝かせてみることにする。
11:30。お昼の準備をしよう。
鍋に湯をわかし、茅乃舎のだしパックを放り込む。
買ってから大分たっている少ししなびたごぼうを洗って、包丁の背で皮をこそげ取る。
切っておいたにんじんと長ねぎ、まいたけパックを冷蔵庫から取り出す。
冷凍庫に常備している業務スーパーの 『ジャンボ炭火焼鶏もも串』をレンジであっためる。
※『ジャンボ炭火焼鶏もも串』は超便利!ガパオ風、オムライス、親子丼、焼き鳥丼、カレー、汁物など、なんにでもすぐ使えてそれらしくできる!何より生の鶏肉を切ったまな板と包丁を洗いたくないときなんかにGOOD!
ダシをとった汁に材料を入れて煮る。野菜はうすく切ってあるので、すぐ火が通る。
しょうゆ、酒を適当、みりん少々を入れてさらに火を通し、最後に塩で味を調整。
味がなじむように少し時間を置く。
賞味期限のうどんをレンジであっためて丼に入れ、けんちん(風)汁をかけ、さらに賞味期限が切れた茅乃舎の生七味をたっぷりのせて食べる。
とにかく賞味期限切れやあまり素材の在庫一掃セールごった煮うどんだが、これはこれでおいしい。茅乃舎マジック!
夜は、あまった汁に、小麦粉を水と塩で練ってぼとぼと入れてすいとんにしてもおいしそうだ。
食べながら今度は先日放送された、ザ・ノンフィクションの「家族のカタチ」を見る。
佐賀県に暮らす、一人のお父さんと、2人のお母さん。一夫多妻生活に迫ったドキュメンタリーだ。子どもはそれぞれのお母さんに、4人と3人で計7人。一番上のお兄ちゃんだけ、お父さんが違う連れ子だ。
最初何気なく見始めたんだけど、そのお父さんの言い分に「なんだそれ」とだんだんムカムカしてきて、何回かにわけて細切れに見ていたのを、やっと今日見終わった。見終わっても、「何を勝手なことを」と思っている自分がいる。
本当にその男性が、何事をも引き受ける覚悟があるようには、見えなかった。女性側が闇の部分を引き受けているような気がした。具体的にいうと、2人の女性のうちの一人が、ただただ自らを犠牲にしているように映った。その抑圧がガンとかにならなければいいが、と余計な心配をしてしまった。
でも、よくよく考えたらそれこそ、それぞれの「家族のカタチ」だ。
逆に自分がどの部分にムカムカしているか見つめていくことによって、自分にとっての前提をあぶりだせる。これももう少し寝かせておこう。
それにしても、フジテレビもご本人たちも、今のご時世、相当反響(主にネガティブな)があるだろうに、よくこれをオンエアしたなあという、そこにびっくりした。逆に、見せてくれたことに対してありがたいと思っている。一人ひとりがよく考えるべきテーマだと思うから。
奇しくも、『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』の中で河合隼雄さんが言っていた。
なんのために結婚して夫婦になるのかといったら、苦しむために、「井戸掘り」をするためなんだ、というのがぼくの結論なのです。
他人のことを鏡にして、自分のこと、家庭のこと、そしてそれらが存在している今の社会や時代のことを考えてみるという、よいきっかけをこの番組からもらった。
evernoteにそんなようなことを打ち込もうとしたら、evernoteが突然パサッと終了してしまい、クリックしても立ち上がらなくなった。悪い気を出してしまったか。あきらめてPCを再起動。
再起動には、いろんな同期なんかで時間がかかるので、入力はあと回しに。
『城の崎にて』筆写をする。原稿用紙1枚分。毎日こんなペースだから、なかなか終わらない。
13:07。カーテンを閉め、電気を消し、昼寝を。
『文体の化学』の続きをkindleで読みながら、うとうと。ふと気づくと30分くらい経っていた。
起き上がってリビングに行くと、Amazonから届いた本がテーブルに置いてあった。昨日12冊くらい注文したうちの何冊かだ。
あけてみると「あれ?」。同じ本が2冊ある。
「いやいや」と、注文履歴を確認すると、ちゃんと2冊となっている。知らんうちに2回カートに入れたらしい…。
返品するのにも送料がかかるからもったいない。1冊は誰かにプレゼントできるようにきれいなまま持っておこう。
Amazonは、過去に購入したものであれば「お客様は〇年〇月にこの商品を注文しました」と表示してくれるけど、同じときに2冊カゴに入れるところまでは教えてくれない。当たり前か(自分が数量をちゃんと見てないのが悪い。というか、なぜ2回カゴに入れる?)。
14:00。自分のドジさに苦笑しつつ、ペパーミントティーを入れ、PCに向かう。さて、そもそも午前中にやろうと思っていたことをやろう。ライティング・マラソンだ。
一定時間ずつ、書いて読み上げ、書いて読み上げてを繰り返す。これはナタリー・ゴールドバーグの『書ける人になる!―魂の文章術』の中で紹介されているもので、本当は2人以上の複数の人でやる。書くと読むを繰り返していくと、自分の中の検閲官が脇に押しやられ、書きたいことを書くスペースが生まれてくるという。
とりあえず最初の一歩として、先週一人でやってみたのだが、これが「未来日記」のようで、そこで書いたことをその後自然に自分が実践していた。
これはおもしろい、と今日もやってみることにしたのだ。
複数人でやるときのリハーサルも兼ねている(所要時間を計算するため)。
10分書く(1075字)。音読する(約3分)。録音した音声を聴く(約3分)。
20分書く(2243字)。音読する(約6分)。録音した音声を聴く(約6分)。
5分くらい休憩。トイレに行ったり、窓の外を見たり、ロッテクランキーチョコを食べたり。
30分書く(3559字)。音読する(約9分)。録音した音声を聴く(約9分)。
トータルでかかった時間は2時間。結構集中力がいるけど、ものすごくスッキリした。スポーツをした後のような気分になる。マラソンというより、スウェーデンリレーみたいな感じか。
実質書いた時間は1時間。6887字。
私の場合、止まらずキーボードを打ち続けて書けるのがだいたい1時間6000字くらいなので、まあそんなものだろう。
ここでも、書いているうちに、今日のカードの「過去の経験からのヒント」が出てきたし、知らないうちに、自分が何度も繰り返し書いている言葉があぶり出されてきた。そして何しろ、声に出して読むことで、「本当に自分がそう思っている」のか、「指がついた嘘」なのかが、身体感覚でわかる。
一番最後に、こんなことを書いた。
なんにも具体的な話を書いてはいないけど、少し掘り進んだような気はしている。このマラソンは、そういう時間だった。掘った。いろいろ掘ってみた。掘ることで何が出るか。何にぶつかるか、そんなことを確認する時間だった。やっぱり、やればやったでちゃんと意味が浮かんでくる。その意味は、今の自分が思うことであって、明日の、来週の、来月の自分はまた、違う意味を感じるだろう。でも、そのときにはもっと掘り進んでいるはずだ。
こんなマニアックなことをやりたいと思う人がいるかどうかはわからないが、そのうちこれも、仲間を募ろうと思っている。
ふう。
結構集中したので、頭に少し血がのぼっている感じだ。
今日はもう一つ書かなくてはいけないものがあるけど、切り替えのためにまた本を読む。『井上ひさしベスト・エッセイ』、奥さまの井上ユリさんが編んだエッセイ集だ。言葉がリズミカルなので、スラスラ読めてしまうのに、一つひとつ、うーんと唸ってしまうようなひねりがあってとにかく純粋におもしろい。
その後、集中力も大分落ちてきたが、仕事で必要な文章の下書きをする。あとは明日の私にバトンを渡して仕上げてもらおう。
ふう~っと長い息を吐きながら腕を伸ばしていると、バチバチっと雨が窓に当たる音がする。いきなり強く降り出したので、散歩に行こうと思ったけど、やめる。
さっとシャワーを浴びて、雷のとどろきが聞こえるなか、夜ご飯の支度をしようと思ったら、次男が「出かけることにしたからご飯いらない」と。
あ、そ。
今日の夜は一人だ。じゃあいいや。先にnoteをアップしとこうということで、今ここ。
まだいくつかやり残したことはあるが、今日も店じまい。読んで感じて書いて考えてと、自分らしい1日だった。さて、ビール飲みながら、豚かたまり肉を煮込んだり、副菜をつくったりしようっと。
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