「ブランディングのDNA」
今回は、Z世代に向けて
「ブランディングのDNA」について
用語解説を軸に説明します。
ブランディングとは何なのか。
初心者でも分かるよう、今回は用語解説が多くなっとります。
参考図書:☆☆
「ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと」
小山田育、渡邊デルーカ瞳
1.日本の強みと弱み
強み:技術力、商品の品質の高さ
弱み:伝えることが不得意
なぜ、日本人は「伝える」のが苦手なのか
①家庭や教育において、自分の意見や自己表現をする機会が海外と比べて圧倒的に少ない。
個人より集団や社会を優先する文化であること。
②日本語がハイコンテクストであるが故に、
文章が柔軟、曖昧、感情的な判断によるもの。
→日本人は曖昧な表現が多く、曖昧なまま伝わってしまうわけです。海外の洋画をそのまま日本語訳すると、違和感があるのもそのためです。
はっきり言う、結論を示す
そんな工夫が伝え方をより良くします。
2.モノよりビジョンを買う時代
競争戦略型市場から、
スモールジャイアンツ市場へ
*スモールジャイアンツ…
小さい規模でいることを選び、素晴らしいビジネスを追求している中小企業
・その会社らしい商品やサービス
・社会貢献の要素
・従業員が人間らしい人間関係を構築
*ルックアンドフィール
…ブランドに関わる全ての要素が醸し出す雰囲気
*信頼の方程式
…寛容さ+傷つきやすさ+約束を守ること+率直さ・誠実さ=信頼(never eat aloneより引用)
3.ブランディングとは何か
ブランディング=バーバル(言語)+ビジュアル(視覚)
◇他との違い
広告:僕はレストラン
PR:彼はとっても美味しいレストランだよ!
ブランディング:あなたって美味しいレストランなのね、人目見てわかる
◇ブランディングの仕方
1.本質の見極め
2.概念化
3.消費者が直感的に分かる形に体現
◇近年のブランドを作るチーム構成
1.ブランドマーケティングディレクター
2.ストラテジスト
3.アートディレクター
・グラフィックデザイナー
・ライター/コピーライター
4.ブランドDNA(14個)
ブランディングをしていく上で、構造を分解すると14個もDNAがあるんです。
それらをブランディングしたい人は向けに、
順序を追って用語解説します。
①ターゲット・オーディエンスを絞ること
・デモグラフィス:統計上の集団属性(年齢、性別、年収、職業、社会階層、家族構成、教育レベル、人種、宗教、居住国)
・コモグラフィス:心理的な属性(休日の行動、ライフスタイル、趣味や、行動傾向
②プロダクト・ベネフィットをつくる
…消費者の利点やメリット
③ブランド属性/価値の位置づけ
ブランド属性
・機能的属性(ブランドの強み)
・感情的属性(消費者に感じてほしい感情)
・ブランド価値…ブランド属性をもとに、消費者や社会にとって提供できる価値
④ブランド・パーソナリティは誰か。
消費者にとってのどんな存在であるべきか
例:著名人や偉人、キャラなどを参考もあり
→ブランドの思考、行動、振る舞い、持ち味も自然と定まり、要素のトーンが揃う
⑤ブランド・ビジョンを作ること
…ブランドが目指す未来や想い
⑥ブランド・プロポジションの位置づけ
…②〜⑤をまとめた位置づけ
⑦市場での位置づけ
⑧ブランド・プロミスを守ろう
…ブランドが消費者や社会にむかって誓う約束
例:使う花は全て「花言葉」を意識して使っています。
⑨ブランド構造
…企業と(それぞれの)商品/サービスとの関連性
⑩ブランド・エクスペリエンスを生み出す
…このブランドを通して消費者が得られる特徴的な体験
11.トーン・オブ・ボイス
…言語コミュニケーションのガイドライン
12.ブランド名称
13.ブランド・ストーリー
情緒的な、人の目線で伝えたブランドの想い
14.タグライン
…一言で表すと
5.最後に
長文、お疲れ様でした。
意外と簡単に思えるブランディングも、
分解してみると奥が深いものです。
ちなみに、日本で言う「ブランド」はグッチなどの高級ブランドのイメージですが、
海外では「ブランド」の領域は幅広く、NIKEやユニクロもブランドに入るそうです。
今回は、ビジネス向けのブランディングDNAを解説しましたが、
個人のブランディングもとても大切です。
ぱっと見で伝わると最高ですね。
僕のnoteのURLがflower_boyなのもそこから来ています。
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