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朝渋「チームの原理原則」

スピーカー 北野唯我さん
・レントヘッド代表取締役
・ワンキャリア最高戦略責任者
・著書『転職の思考法』『天才を殺す凡人』

過去の話はするな。
過去の話をする人はその現状に満足している。
そう言って、未来に焦点を当てて朝渋トークセッションが始まりました。

1.期待値を超えている日本

・日本で働いている人たちが職場に対する最も不満な項目は、「人材の長期育成」。
満足しているのは僅か0.4%(トヨタなど)しかいません。原因は期待値が高いから。

・2050年の大きな転換点は「エンゲージメント」。変化が激しい働き方とは、事業が多様化し、場所の価値が下がり、組織の価値が上がった働き方になった。

・大学とビジネスの違い
大学は打順は8番打者でも、お金を払ってるから回ってくる。ビジネスは3.4番打者が中心である。 それをオープンにすることが、優しさに繋がる。

2.心理的安全性とは

・Googleはなぜすごいのか
**誰がやっても同じ仕事でも楽しく仕事できる工夫が施されている **から。

・心理的安全性とは
「会社を休みたい」ではなく、
「毎日の会社が楽しい社会」をつくること

人育てるって面倒なのが当たり前
人っていうのは自分とは根本的に違うものであって、勝手に育つもの。
あえて、目的を持って育てるということは、とても面倒くさいことである。そうじゃないと育たない。

3.不幸への対策

物語には良質の悩みが付きものだ
どれだけピュアに頑張っても理不尽なものは物語にしろ

ウマが合わない人に対して
自分に対する期待値を相手が持っていると思う必要ない。ただ、その人持つプロダクションにアクションする期待は持つべき。

期待は自分でもなく、プロダクトにすべきだ。

世の中を不幸にする原因
自分に対する期待値のハードルが高いから。
実態値は変わらないのに期待値がズレることは、不幸を生む。

4.主語を明確にする

ダルビッシュの炎上を皆さんは知っているだろうか。
一般人「ダルビッシュさんは○○であるべき」
ダルビッシュ有「知らねーよ」
といった内容である(ざっくり)

×「○○さんはこうすべき」
○「私は○○さんにこう言ってほしい」
という言い方。
「みんな言ってるんですけど…」の言い方は不幸を生む。
→**主語を明確をすることが大切 **

5.質疑応答

Q1.人をオープンネス化する方法

1.『問う
経営者に対して覚悟を持って、この先満足に出来るか問いましょう。
2.『権威を借りる
他人の発言や、根拠のあるデータを借りる
3.『待つ
トラブルが起こるまで待つ

Q2.唯我さんのモチベーションとは
→働いている人のための『応援ソング』を作りたい。自分の著書によって、主役であるその人の人生を盛り上げること

Q3.エンゲージメントを高めるために
→1個目(最初)の判断基準に、「好き」「嫌い」を作る。
好き嫌いを第一基準に持ってきたほうが、判断基準が早く、論点がシャープになる

意思決定のスピード=意思決定者の載る名前の数×判断基準の数

『好き』『嫌い』だけをいうフレーズを作る

スティーブ・ジョブズは、macの内側に作った人の名前を入れた。
「アーティストは自分の作品に名前を入れるんだ」

誰が作った作品(資料)なのか。
名前・個性を削ぎ落とし、誰もが使える資料を作ることは、人間の尊厳を失くしている。

みんなの名前を(資料に)入れる文化を作ることが、それぞれが何かを残す世の中へ繋がる。

Q.匿名は自己開示を高めるか
→高めない。言葉には責任を持つ。
ただ、完全なる悪(セクハラ)などには効果を持つ

6.最後に

判断基準の1個目を「好き」「嫌い」で考えることは誰でも出来る。今日から始めよう。

北野唯我さんの著書はこちらから


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