『半笑いのポッキーゲーム①』 #毎週ショートショートnote【実食編】

　大学の夏休みに帰省しない男女四人でロッジを借り、それぞれに持ち寄った食材でバーベキューをすることになった。

「何だよ、それ」

火起こし係の鉄くろがね君に突っ込まれた武藤むとう君はアルミ皿とともに板チョコやマシュマロをテーブルに置いていた。

「スモアを作るの？」

ハルが言うと

「まあ、それもあるけど…」

とバナナや苺といった果物も並べていく。

「名前に似合わず甘党なんだね」
「それもよく言われる」

普段なら絶対に絡まないメンツだからこそ、意外な一面を知れて面白い。

「ポッキーゲームでもすっか！」

ほろよいでガチ酔いした鉄くろがね君の発言に私は眉をひそめる。

「違ぇよ。マジカル何とかだよ」

要は連想ゲームをしたいらしい。

　言い出しっぺで負けた鉄くろがね君は残り物を串に刺し、チョコにつけて食べるという罰ゲームをすんなりと受け入れ

「ポッキー生み出した人ってすげぇよな」
「それトッポッキだけどね」

ハルの故郷の食材でなぜか感銘を受ける鉄くろがね君に半笑い、ポッキーゲームの幕は閉じた。

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　この夏はぜひとも青春を謳歌してもらいたいですね！

　割愛したポッキーゲームの様子は、こちらになります🙋