『豪華絢爛仕事納め』 #毎週ショートショートnote【饅頭怖いの反対は?編】
「ふう、これで我らも仕事納めか」
久々に上司と顔を合わせず、のんびりと休んでいたら扉から光が射し込むとともに赤い顔で戻ってきた。
「お疲れ様でした。お先にお休みを頂いて、すみません」
「なあに、先に働いていたのは君なんだから気にせんでいい」
「それはそうですけど」
上司達が働くのは年が明けてからのほぼ三日。こちらは年末に三日間働き、時折何の前触れもなく仕事に駆り出される。でも正直、仕事がある方が楽だったりする。
「最近のヤツらは餅をつかんどころか、餅米だけじゃない米粉が入った市販品と粉末の出汁で満足しよって」
「こっちも市販品を詰めてるだけですよ」
「しかし我らは君のように豪華絢爛仕事納めができないどころか運動会やら、楽しい行事ごとに参加もできないし、活躍できる機会は今しかないからねえ」
と嫌味を言われる。
「…まあ私は食洗機にも対応できるので」
「全く。最近の人間どもは楽ばかり覚えよって」
早くコイツらの化けの皮を剥がしてぇな。
全くどっちが化けの皮をかぶっているのやら……元々おせちは作らない家庭なので、細かいことはわからないけれど、ばーちゃんの突撃☆おはぎ☆攻撃がフォーシーズンズ+αでお重に入って届きます。(雨の日が続いたり、餅米が余っていたりすると、その確率がUPします。)美味しいけれど、頻度がね……
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