北の果ての小さな村で
「1本の映画から世界を知る」映画祭より
Introdaction
監督は、初長編作でヴェネチア国際映画祭批評家習慣作品賞の受賞歴を持つフランスの俊英サミュエル・コラルデ。グリーンランドに魅せられ、2年の歳月をかけて国中を旅してまわり、チニツキラークにたどり着いた監督は、【狩る、食べる、学ぶ、楽しむ・・・】すべてがシンプルで、それでいて心豊かに暮らす村人たちと出会い、この村をロケ地に選びました。
その際、デンマークから新人教師が赴任するという話を聞き、その青年を中心に据えることに決め、1年の撮影期間を要して完成させたのが本作です。
リアリティ溢れるキャラクターは、登場人物すべてを本人が演じるという、リアルとフィクションを縦横無尽に行き交う手法ゆえ。異境の地で生きる術を学んで成長していく主人公を自身で演じたアンダース・ヴィーデゴーは、今も村で先生として暮らしています。
「四国中央ユネスコ協会チラシ引用」
上映会の後に意見交換があり、他の人の感想を聞けて良かったです。
私は、生きる力を問われる作品だったと思う。教員の方もおられ、教育の目標は「生きる力」だと言われていた。
日本のようなつめ込み式の教育ではない。祖父や祖母から受け継がれる生活の知恵のようなものが根本にある。大自然を相手に共存してく厳しさが伝わってきた。
教員を志している方は鑑賞すると本当の教育は何かを考えるきっかけになるかなと思った。雪景色やオーロラ・シロクマ親子の大自然は圧巻でした。
2024.12