ベストタイム更新の突破口はコレだ!
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5mストリームラインダッシュのタイムも速く、スイムのテンポも適切な選手がいたとします。ではそこからどうやってベストタイムを更新していけばいいのか。答えは「ストローク数を減らす」です。
バタフライを例にすると、次の条件で25mの最小ストローク数を測定します。
・スタート後の水中ドルフィンキックは2回まで
・泳法規則に反して全身潜ってもOK
この過程で技術因子である、姿勢・深さ・方向・タイミングを習得していきます。5回が3回まで減ったとして、次の段階へ。
この選手が100mバタフライで1分18秒を切りたいとしたら、25mあたり19.5秒。具体的な練習メニューは、
25m8本50秒サイクル ストローク数は9回(最小回数✕3)
目標タイムを19.5秒
テンポはおそらく1:80ぐらいになるでしょう。
6mで浮き上がってきたら、残り19mを9回ですから、1かきで2.1mの計算。クリアできれば目標タイムを18.5秒まで上げていきます。テンポは1:40、ストローク数は12回までを許容範囲とする。ここまでくればベストタイム更新の可能性はかなり高まります。必要に応じてプルの強化も行います。「いつものレースより遅めのテンポでも、目標とするスピードは出せるんだ」この経験をしないといつまで経ってもテンポに頼って泳いでしまします。
このように小目標の積み重ねがベストタイムの更新に繋がります。最小ストローク数の測定時に私がよく言うことは「かいてない、蹴ってない、何もしていないときの姿勢や深さや方向の取り方が重要です」ということ。
100mでこの経験ができれば、50mでも焦らず泳げると思います。50mのスプリントばかりやっていると、ついついテンポの速さに頼りがちです。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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