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水深2.0〜3.0mのレース前に気をつけたい3つのこと

人間は、運動パフォーマンスの50〜60%を目からの視覚情報に頼っています。プールの水深が2.0mを超えてくると頑張って泳いでいても進んでないように見えてしまい、無闇にテンポを上げてしまったり、ストロークの初動に力みが生まれたりしやすいです。今回はこれらを防ぐために気をつけてほしい3つのポイントをご紹介します。

ポイント① 目標のテンポを耳で覚える
視覚に惑わされずに、正しい時間の感覚をもち、一定距離までのテンポ・ストローク数・タイムを安定できるように反復練習しておく。特にレースの入りの25mや50mをシミュレーションをしておくと良いです。テンポトレーナーメトロノーム機能があるアプリを使用すると良いです。
例)100mレースの入りの25mを「テンポ0:60・ストローク数12回・タイム12.0で通過」を目標とする。調子が良いときはタイムが落ちなくても、テンポを落としストローク数を減らすこともできます。そんな時は後半型のレース展開をイメージしても良いかもしれません。逆にテンポ・ストローク数が変わらずタイムが上がれば前半型のレース展開をイメージしても良いかもしれません。いずれにせよ事前の状態を正しく把握して、心理的なストレスを減らしておくことは重要です。

ポイント② ターンを合わせるには?
プールの底までの距離が長いと壁までの距離も長く感じやすく、結果的に壁に近づきすぎてターン動作が詰まってしまうケースが多いかと思います。おすすめは、5mラインを顔が通過してからのストロース数を決めて反復練習しておく。どうしても不安が残る場合はラスト2かきぐらいをヘッドアップ気味にして、目線を上げて壁を目視しても良いと思います。壁の蹴りやすさのために足をつく位置の正確性を優先します。

ポイント③ 浅いプールと深いプールを交互に
環境的に難しい場合もあると思いますが、水深の違うプールを交互に使用して慣らしていくのもおすすめです。例えば、アップやドリルや前述①のようなシミュレーションの初期は浅いプールを使用して、その後深いプールで同様のことができるかを再確認。さらに再度浅いプールに戻ってきたら俗に言う「大きな泳ぎ」が実感できると思います。この「余裕」が出てきたら次のレベルに行けるサインです。

おまけ
私自身は深いプールが得意で、進んでない感じがするからこそ大きな泳ぎを目指す傾向があると感じています。25m自由形11.09秒のベストを出したときは三重県の鈴鹿プールの水深3.0mだったと記憶しています。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。皆さんのスイムライフの一助になれれば幸いです。

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