book-go-around #009 和歌山県:S.O. (30歳)
book-go-aroundは本を買ってる人に本を買うことや本をコレクションすることの楽しみを語ってもらうflotsambooksのインタビュー記事です。
今度あなたにもインタビューさせてください。
#009 和歌山県:S.O. さん(30歳)
写真をみるという習慣自体まったくなかったのですが、学生のときに授業で写真の話を 聞いてちょっと興味を持った時期がありました。
そういうときに、大阪のアセンスで Todd Hidoの写真集を表紙に惹かれて買ってしまいました。
値段が値段だったのでやめときゃよかったと後悔していたのですが、読んでみると入り込んでしまって。それが集め始めたきっかけだと思います。
いいな、と思った写真であればあまりジャンルに頓着せずに読むようにしています。
写真とあまり関係のない古本屋に行くと、新しい発見があるような気がします。
以前とてもよくしてくださった古本屋のオヤジさんは文学本以外に土門拳の各作品から、ネットにあまり記載のない関西の写真家の本、70年代のインタビュー集、立木義浩の「私生活/加賀まりこ」まで、よく家の奥から引っ張り出して見せてくれました。
今も遠出するときはできる限り古本屋や古本市に顔を出すようにしています。
1.Cyril Costilhes/Grand Circle Diego
AKINA BOOKSのフェイスブックで一目惚れして以来、ずっと定期的に読み返している写真集 です。親父さんが重い障害を負う原因になった事故の土地を回って撮った写真らしいので すが、異様な迫力です。
2.横田大輔/Vertigo
内容だけでなく本の外観、匂い、紙質も含めて気に入っている一冊です。
3.Todd Hido/A Road Divided
買って初めて感動した写真集です。こんなに美しくて揺さぶられる写真があるんだと衝撃を受けました。今も大切にしています。
flotsam books の小林さんに売っていただいた横田大輔さんの MATTER印象に残ってい ます。
初版のみということもあり完全に諦めていたところ、twitterで小林さんから入荷のDMをいただき読むことができました。
Vertigoを初めて読んだときぐらいの衝撃をもう一度味わうことができて、本当にうれしかったです。
近所に大きな図書館がある方は買う前にそこで写真集を読んでみるのも手だと思います。
大阪にいる方は深瀬昌久さんの「家族」、奈良原一高さん の「ヨーロッパ・静止した時間」といった名作の初版本を貸し出してくれるし、最近の主だった写真集も置いています。今も、たぶんそうだと思います。
参考にしている本は小林美香さんの「写真を“読む”視点」、渡辺勉さんの「現代の写真 と写真家」。
チェックしているブログは Josef Chladekさん、Harvey Bengeさん、Jorg Colbergさん、atsushisaitoさん、youichirouhさんのブログ。SNS のアカウントはinstagramの AM Projects、spewedition、twitterの ayano shimoyamaさん、TOMO KOSUGAさんです。
横田大輔さんの LINGER です。
flotsam books さんで見かけてさんざ迷ってスルーして、TOMO KOSUGAさんのブログを読んで買えばよかったと大分引きずりました。
あとで出版社の方 からプリント付きの限定版もあるよって教えてもらったりしたのですが、そのときもタイミングが合わなくて。
それから諦めきれずに期間を区切って”Daisuke Yokota”で何度も検索していると本当にいろいろなサイトが引っかかりました。
見て回ったサイトには今もお世話になっているところが多いです。
その中で Vertigoを含めいろいろな写真集に出会えましたし、今は逆に良かったのかなと思っています。
先日、NADiffの展示でゆっくり読むこともできました。
愛着を持ちやすいのが魅力の一つなのかなと思っています。
読み返しているとどうしても本は傷んできますが、その感触自体が一冊一冊のバックボーンみたいになってきて。
あんまりいいことじゃないかもしれませんが、手放すのが惜しくなってきます。
それを必要としている人にパッと手渡せるのも魅力の一つだと思います。
最初にネットで写真集を買うなら flotsam books さんがいいと思います。
発送がめちゃくちゃ早いです。気が付いたら家まで届いています。
#bookgoaroundでは 、インタビューに答えて頂ける方を随時募集しております。すごいコレクションでも良いし、この1冊について語りたいでも良いですし、断捨離を繰り返して10冊くらいしか残ってないけど、最高のものだけ残ってるって方でも大歓迎です。コレクションの量や質はこだわりません。ルールはひとつだけビジュアルブックであること。
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