お店で作るブーケの色を決める際に気をつけなければいけないこと
こんにちは、ブリスベンフローリストのユキナです。
今日は、ブーケの色の決め方についてのお話。
お店で働くということ
私は、現在ブリスベンに3店舗を持つお花屋さんで働いています。
そう、雇用していただいているということ。
お店では、お店のブランディングを画一していくために、ブーケのカラーだけでなくそのほかもこだわりがあります。今日は、その中でも色のお話。
私たちのお店では同じ花材をつかってブーケを3−4サイズほど(S ,M,Lサイズ)作ります。それは、店頭に並べるために作るもので私たちはストーリーズと呼んでいます。
先日、あるスタッフがこのストーリーズを作るために花材を選び、ブーケを作っていました。
そこへオーナーが登場。
お花の色についての指摘を受けました。そのときのブーケは私たちがジュエルトーンと呼ぶ、バーガンディーカラー。オーナーからの指摘は、、、
「カーネーションが赤でもバーガンディーでもなく、少しテラコッタっぽいので馴染んでいない。紫陽花の色が限りなく白に近く、全体の色から全く正反対の色で浮いている。」
こちらの写真はその現物ではないのですが、イメージとしてはこんな感じ。
スプレーローズが限りなく白に近いピンクで、パッとみたときにそこだけ強調されて見えます。
もうすでにブーケは作ってしまっていたので、オーナーは優しく声をかけてくれました。
「次から気をつけてね。僕達のお店のWEBサイトを考えてみて。シンプルに、近いトーンで馴染むカラーでしかブーケを作っていないよ。」と。
お店のブランディングですね。
私たちは、お客さまからご要望を受けたカラーのブーケもお作りしますが、基本的に店頭に並べるのはあくまでブランディングを考えたブーケでなくてはならないということです。
色の勉強はこの先も続く
ブランディングを考えて店頭のお花の色を考えるのか。じゃぁ、毎回同じカラーのブーケをつくっていたらいいね!とはならないのが難しいところ。
仕入れる花材の色に合わせて、どのような組み合わせが一番お店のブランディングにふさわしいかを考えなければいけません。
仕入れる花材の色は安定しているものもあれば、季節ものでまばらなこともある。そもそもお花は1本1本お顔も違うのだから全く同じなんてないのです。
お客様から〇〇似合うようなカラーでと言われれば、それに合うカラーをお花のスタンドから組み合わせる必要だってあります。それにはどうしても色の組み合わせの知識や、その色にどのような印象があるのかを知っている必要だってあるのです。
働き始めてから私が始めたことの一つに「写真を撮る」ということがあります。いろんなものの記録としてブーケやアレンジメントの写真を撮影するように心がけています。
色の勉強として、先輩やオーナーが選んでくれたお花をブーケにするとこんな色の組み合わせになるんだ!とかどうしてこのカラーをここにもってっきたのだろう?とブーケの写真を見て学ぶため。
そして、私が花材を選ぶ際のバイブル(教科書)として写真は大活躍してくれていました。
やってよかったなぁ。
フローリスト3年目の今でも写真を取り続けています。
そして、私にとって「色」とはフラワーコンペティションでも欠かせない採点項目でもあります。
自分の作品をより綺麗に見せるためにももっともっと学んでいかないと!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ユキナ
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