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乖離しちゃった自分をとりもどす
私はここ3年くらい、結構いろんなところでカウンセリングやセッションを受けまくってみたり、ずいぶん熱心に勉強して来たので見えてきたものもほろほろとあります。そしてどうやら、私「乖離(かいり)」して来たんだな多分、しかも日常的に。と思うに至った。
乖離ってその字の通り、離れちゃうのだ。自分というものから。
それって何なのかというところは実は掴みがたい。だって離れちゃってるから意識できないのだ。
聞くところによると、多重人格とか幽体離脱だとかも乖離の現れのひとつらしいのだけど、残念ながら私そんな器用なことできたことないので、ただ単にふらっといなくなるパターンらしい。ほら、学生時代につまんない授業中にふーっと寝てるでもなく聞いてるでもなく、魂抜けてたことってきっと誰でもあると思うのだけれど、たぶんあんな感じ、たぶん。
困ったなぁと思うのはアクセスがとても難しいこと。ひょっとすると達人は難なくできるのかもしれないけども、そもそも自分で好き好んで自分というものからぺろっと剥がれてしまった状態なので、どうなってるのか、どこに行ってるのか把握するのが難しいのです。
しかし今日ようやくそんな私の尻尾をつかんだ。
乖離って、やりようもなくてするっと抜けちゃうことで自分を護ってきたものみたいです。だってガツンとまともにぶつかられるとこわい思いしたりするかもしれないから。
例えば何か「実態のある」痛みについては、自分の潜在意識にあるものを取り出す手法というものは色々あるんです。例えば日々肩がこってる、その肩こりというものを手の上に取り出してみてじっくり姿形をみて、訴えてきてる意味を聞いてあげてからどこかにふぅっつと飛ばしてみたり、またやさしく労ってから大切に大切に、自分の中に戻したりできる。
でも「乖離」には難儀していました。だって、探せないから。
尻尾、どうやって捕まえたかというと、自分の中にある「からっぽ」な感じを捕まえたのです。
NLPのクラスのビリーフをとらえる手法の中で
「からっぽです。スカスカしていて何もありません」と答えたら、
「では、なくなってしまったものが、もしかしたら戻って来てくれるかもしれないから、待ってみましょうか」とトレーナーが言ってくれた。
NLPでは、現代催眠の手法を使って、潜在意識を具体化したりもします(決してこれだけではありませんが)。見えないものを引っ張り出して、形を見てみたり、色を変えたり、延ばしたり縮めたりして形を変えたり、水に流してみたり何でもできる。
「そうか、戻ってくるかもしれないのか」と思った。
少し待っていると、緑と黄色のキレイな鳥が飛んできて手にとまった。鳥の持つ意味をじっとさぐっていると、本体が傷ついてしまって大きなダメージを受けてはいけないからするっと抜けたんだと教えてくれた。
そういうのを感じた時、本当にもうワケはわからないけれどひたすら涙します。そうかそうか、そうだったんだ、護ってくれてありがとね、と思う。
トレーナーは聞いてくれます、それをどうしたい?
ふわっと空に飛ばすこともできるけれど、私は私の中に帰って来て欲しかった。きっと小さい頃の私がそうやって何かから身を守ったんだろう。よく頑張ったよね、小さい私。もう戻って来ていいよ。
きれいな小鳥を、私の胸にひょいと受け入れる。
暖かくなってそして、空っぽが満たされた。
おかえり、私。