出産前にやっておいた方がよいこと【仕事編】(双子妊娠ストーリーNo.25)
妊娠発覚後に職場や仕事関係者に妊娠をいつどう伝えたかはNo.2に書きました。今回は、妊娠から出産までに私がやった具体的なことをご紹介します。
プレママ、とくにハイリスクと診断された妊婦さんの参考になるでしょう。
ちなみに私の妊娠前の働き方は、
・基本フルリモート
・ただし打ち合わせや調査のため外出あり(週1日くらい)
・月~金勤務、ただし裁量労働なので働く時間や都合によっては曜日も柔軟に調整可能
出産前までに私がやったことを紹介します。
1、産休前
最も大切なこと、それは
可及的すみやかに、自分がいなくても仕事が廻る体制を作る
つまり、
明日から自分がいなくても担当する仕事は滞りなく進捗していくか?
と自問し、仕事の体制や負荷(量、内容)の調整をしていきます
ハイリスク妊婦はある日突然入院となってもおかしくありません。入院の理由が絶対安静ならばベッド上でパソコンを打つこともできませんし、そこまででなくとも仕事をしている時と同じような働き方は難しくなるからです。
私の場合担当しているプロジェクトがいくつかあったので
●担当者の変更、後任の割り当てを上司に依頼
●これまでの経緯やお客様とのやりとりについて主たるポイントをプロジェクトメンバー全員に共有、後任には事細かに全て共有
●私しか持っていないデータや情報があればクラウド上にアップデートする
2と3点目については日ごろからコミュニケーションツールを使って同僚や上司と共有できていればやる必要なかったことですが、残念ながら私は十分にできていなかったので妊娠を機に対応することになりました。
不要なデータや情報を削除したり、仲間から今までやっていたその業務は不要では?と指摘を受けたりと、今までの仕事のやり方を見直し無駄なことを省くよい機会となりました。
週1回程度の外勤や出社は、妊娠4ヶ月初期までで辞めました
3ヶ月目には自宅から2時間半かかる場所にどうしても行かなくてはならかったので時間に余裕をもって出発、帰りは通勤時間帯と重なっていたので念のために人生初のグリーン車を利用しました。
ただこの日は1日仕事になってしまいとても疲れたので、その後は自宅で遠隔で進められるよう関係者に事情を説明し、メールやzoomで仕事をしました。
シフト制のお仕事や時間や日単位でお仕事をされている方は勝手が異なるかもしれませんが基本的な考えは同じだと思います。
今の仕事は明日から入院かもしれない自分の体にとって負荷が強くないか?
負荷を軽減する調整(時短、労働時間帯の調整など)はできないか?
明日から突然自分がいなくなったとしたらその職場は混乱しないか?
ハイリスクと言われた方は、こんな視点で妊娠早期から働き方を見直してみてはいかがでしょうか。
2.産休中~出産前
産休中は期限のある仕事、お客さん相手の仕事から完全に遠ざかりました
けれども担当プロジェクトを進捗させる必要があったので、チームメンバーや事務スタッフの代わりにzoom経由で依頼をしてまわしてもらいました。管理入院当日の朝もzoomしてましたね。
そして産休開始と同時に大学院博士課程に入学しました。博士課程に行くことが先に決まっていてその後妊娠が発覚したのです。3人のお子さんがいる指導教官に相談したところ、こういう人生が変わる節目の時こそ研究に打ち込むチャンスですよ!と励ましの言葉をいただき思い切って入学しました。
大学は対面とオンラインのハイブリッドで講義に参加可能だったので私は自宅や病室から参加でした。ただ相部屋の時は声が出せずディスカッションに参加できない、夜の心拍検査の時間と重なると講義を聞くのも一部中断しないといけないのが問題でした。私の場合とてもありがたいことに、講義後レポートを提出する形で単位を認めてもらえて何とか修了できたのでした。
パソコンで調べ物をしたりまとめたりするのも無理のない範囲で続けました。回診に来たドクターからは、「この部屋だけビジネスホテルみたい」と言われることもありました。でもさすがに9か月超えたころから何かに集中するのが苦痛になりのんびり過ごすことをここがけましたね。
よく産休でも関係なく働いている人や産休をとらない方もいますが、ハイリスクと言われた方はしっかり産休をとって心身を休めましょう。ハイリスクではなくともお母さんの疲労やストレスは赤ちゃんにも影響するのでどうか無理なくゆったりと過ごしてくださいね。