<映画感想>Ride or Die
どうも、
ノミが白昼夢をみた、です。
ネットフリックスオリジナル映画『Ride or Die』を観ました。
レズビアンを描く映画はそこまで観たことないですが、普通によかったです。
でも、素晴らしいとは感じられなかったです。
ざっくりいうと、かっこいい女たちと、カッコ悪い男たちを描く物語です。
一番目立つのは、水原希子演じるレイ役で、金持ちのお嬢様で外科医というα女の設定。
そんなレイの愛しい人が、父と夫から暴力を受けていた七恵。
二人は別に恋人でも友達でもないですが、レイは七恵のために殺人を犯します。
ロード・ムービーということで、東京の夜景だったり、ドローンで撮った映像は本当に美しいです。
しかし、脚本や演出は微妙で、レイを自首するように説得しようとするレイの兄の演技は、演劇を観ているようでした。
映画の最も良かった点は、本当にこの二人だけの世界を観ている様に感じられたことですかね。
人を殺して逃げる二人というよりも、世界の果てへと向かう二人という感じです。
印象に残った言葉は、「自力でも死にたいの」
真木よう子が年上彼女役で登場しますが、やっぱり彼女の演技はいいですね。
彼女の「あんたと つきおうてから 生まれて初めて 同性愛者に生まれて よかったって思えたんよ」というセリフが一番グッときました。
愛が人を救うんですね。
あんなに自殺したがっていた七恵が最後に「私 待ってるから!」といっているのもそうだと思いました。
ただ、最後に自首するというのが頭を傾げる部分です。
他人に説得されて自首していないのでまだマシですが、
こんなに挑戦している映画なのに、最後は保守的という結末。
複雑な気分です。
この映画を見た瞬間思い浮かべたのが『Thelma & Louise』(1991)で、あの結末のような斬新さは皆無でした。
そうだ、『Thelma & Louise』観よ。