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Overture【詩】

このちいさな世界せかいで  ながめていたもの
それがぼくにとっての  すべてだとおもってた
屋上おくじょうって  るまで

うごきたいとうずくなら  わりたいとねがうなら
かける準備じゅんびをしよう

いま  かぜをあつめて  そらはなてば
くもらして彼方かなたへ  とどけてほしい
一筋ひとすじひかりが  みちびくように
退屈たいくつぼくらを  さそすだろう

つまんないかおしてないで
きみもさぁ  こっちへおいで
こわくはないよ  ひとりじゃないし
べつにどうってことはない

こころめたことさえ  なんだかうそっぽいよな
けばえてしまいそうな
灯火ともしびだけはずっと宿やどらせているつもりでも

間違まちがえたくないとか  ころばないようにしたいとか
結局けっきょくすすめてない

このあめがれば  羽撃はたたきをはじめよう
だからまだつばさは  たたんでおこう
あのくもぎれば  旅立たびだちの合図あいず
そうって何度なんど  きみ見送みおくるんだろう

くだらないな  怖気おじけづいて
ずっとそこにるつもりかい?
はやくしないと  えてしまうよ
いつまでもってわけじゃない

七色なないろかがや半円弧はんえんこ
ひたあおえるようにかんで
まぼろしだとしても
無邪気むじゃき子供こどものように
たしかめたいから  はじっこをさがそう

いま  かぜをあつめて  そらはなてば
くもらして彼方かなたへ  とどけてほしい
一筋ひとすじひかりが  みちびくように
退屈たいくつぼくらを  さそすだろう

つまんないかおしてないで
きみもさぁ  こっちへおいで
こわくはないよ  ひとりじゃないし
べつにどうってことはない

このこうに  なにがあるか
きみもさぁ  両手りょうてひろげて
てるかい  てるさ
一緒いっしょこう



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