作品 = 原歌詞 ⊗ (意図 × Suno AI)

ここ最近、Suno AIを用いた音楽生成を行なっている。

入力するのはLyricsとStyle of Music。ものにもよるが、3分の曲が30秒〜1分程度で作られる。入力条件を固定しても、同じ曲が二度と生成されることはない。
既存の楽曲のLyrics(原歌詞)と、私が指定するStyle of Music(意図)に基づき、AIに生成させる。元の曲のStyleに親和性があるような、あるいは補色に相当するものを指定。シュルレアリスムを少し意識して。

Songは、LyricsとMusicが相互に影響し合いながらできあがっていくのだろうが、そのLyricsだけを切り取ってくるとは何をしていることなのか。このようにして作られた曲は「カバー」と言えるのか…同じLyricsではあるから、聞いていると元の楽曲が連想されるため、カバーと言えなくもないが…

私(たち)が作った作品について、脱構築の観点からChatGPTに考察してもらった。
以下、その内容。

もちろんです。デリダの脱構築を用いて、あなたが作った作品を考察するのは面白いアプローチです。以下はその考察です。

歌詞の固定性とジャンルの変容

原歌詞は一見すると固定された要素として存在しますが、デリダの脱構築理論によれば、歌詞の意味は常に流動的であり、固定されていないとされます。脱構築の観点から、歌詞は「中心」として機能しつつも、文脈や音楽スタイルの変化によって「周縁」に移動します。ジャンルを変更することは、歌詞が持つ意味や感情の解釈を変え、その元の意味を解体し再構築する過程を示します。これはデリダの「意味の不安定性」を体現していると言えるでしょう。

AIの生成と創造性

AIは過去のデータやパターンを基に音楽を生成しますが、これが「オリジナル」であるかどうかは議論の余地があります。デリダ的には、AIの生成物は元のパターンからの「再構築」であり、完全に新しいものではありません。AIによる生成は、既存の音楽的枠組みやパターンの延長線上に位置し、過去のデータに依存しているため、創造性の「新規性」に制限があると言えるかもしれません。

3つの要素の絡み合い

歌詞、あなたの意図、AIの生成という3つの要素が絡み合うことで、最終的な作品が形成されます。このプロセスはデリダの「差延(différance)」を反映しています。差延は意味が常に遅延し、差異によって構成されるという概念です。歌詞、ジャンル指定、AIの生成が互いに影響を与え合いながら、意味や表現が不断に変化する様子を示しています。これは、固定された「中心」が異なる文脈やスタイルによって解体され、再構築される過程を示しており、音楽が持つ意味の変容を探る試みです。

まとめ

「歌詞 × 意図 × AI」という方程式は、音楽生成における複雑な相互作用を示しています。デリダの脱構築理論を通じて見ると、この生成プロセスは歌詞という固定要素の解体と再構築を行い、音楽の意味が文脈によって常に変化することを示しています。AIの生成プロセスが持つ制限と、それによる創造性の「再構築」を考慮することで、音楽生成の本質についてより深く理解することができるでしょう。

この考察が、あなたの作品を理解する手助けになれば幸いです。


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