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小学二年生の短歌 #41 北風と太陽

北風と 勝負したんだ 太陽が 
やさしいほうが こころがうごく

学校で「北風と太陽」をみたそうです。NHK for schoolのコンテンツのようです。

感想を聞くと

「1人の人が、北風役も太陽役も旅人役もしててすごいと思った」

とのこと。なるほど。。お話の感想が聞きたかったんだけど、、

「なんで太陽さんが勝ったのかな?」

道徳の求める答えを言ってほしいという思いにかられ、聞いてみました。

「そもそも、そんな勝負バカげてるよね」

え??いやいや、そういうことじゃなくてさ。北風さんみたいに無理やり脱がせようとしたらいやだよね?太陽さんみたいに優しくされると脱いじゃうよね。

「うーん」

あまり納得している感じはしませんでした。そんな娘をなんとなく無理やり納得させて、書かせた感じの短歌です。。

おもちゃを無理やり取られたらやだよね?一緒に使おうとか、優しく貸してと言われたら貸せるよね?と私は「寛大さ」の大切さを必死に説明して、なんだか納得してない娘に「なんでわかんないの??」と少しいらついていました。

そもそも北風と太陽とは何を言いたかったんだ?と振り返ってみました。Wikipediaによると、下記のように書かれています。

手っ取り早く乱暴に物事を片付けてしまおうとするよりも、ゆっくり着実に行う方が、最終的に大きな効果を得ることができる。また、冷たく厳しい態度で人を動かそうとしても、かえって人は頑なになるが、暖かく優しい言葉を掛けたり、態度を示すことによって初めて人は自分から行動してくれるという組織行動学的な視点もうかがえる。

そうだよね。そういう話だよね。

その後、「北風と太陽」には帽子を脱がせるというもう一つの話があることを知りました。

その時は北風が勝ったのです。

時には力で勝つこともあるということです。

確かに世の中そんなこともたくさんある。私は娘に必死に寛容さが必要だと無理やり納得させようとしていました。北風が勝つことも太陽が勝つこともあるのに。。

いつも社会が求める正解に近づけようと無意識にしてしまっています。本当はいろんな考え方があってどれも正解だということを伝えなくてはと思いました。


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