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小学一年生の短歌 #5 CO2
「わたしたちの家は家事です」という絵本を図書館で偶然見かけて、絵もタイトルも印象的だったので内容も知らないまま借りて娘に渡してみました。「何これ!おもしろそう!」とすぐに読み始めました。
どんな話だったの?と聞いてみると、
「グレタさんって人がいてね、おとなしくて、お友達とかいない子なんだけど、地球温暖化のことを知って、学校をストライキして地球が大変だってみんなにつたえようとしたの。それがだんだん広まってスイスとかでたくさんの子供たちが「母なる地球を愛して」とか「地球の石油をつかわないで」とか「わたしたちの未来を奪わないで」とかのプラカード持って集まったんだよ」
「グレタさんってすごいんだね。それで、その本の最後にはなんて書いてあったの?」
「あなたなら何をしますか?って」
「へぇ、面白い終わり方だね。じゃあ、何をする?」
「えっとねー。道路に氷を撒く!」
ちょっと笑ってしまいましたが、一生懸命、地球を冷やす方法を考えてくれました。
氷を作るには冷蔵庫が必要で、冷蔵庫を冷やすには電気が必要で、電気を作るには石油を使うんだよという話をクイズ形式で話しました。これを機にどうやったら電気ができるのか、火力発電以外にどんな発電方法があるのかを話しました。
磁石を回転させると電気ができること、石炭より石油の方が効率が良いこと、水力、風力、太陽光発電などの自然エネルギーは日本の地形にはあまり合わないし、たくさん電力が作れないという話もしました。
原子力発電については、効率はいいけど、放射能が出る危険性があるし、ウランが生まれるというデメリットもあることを話しました。
どこまで理解できたかはわかりませんが、たくさんの質問がありました。夏休みに読んだ「タケノコごはん」という戦争の絵本で原子爆弾から出た放射能で体にたくさんの小さな穴が開いたと書いてあったのを思い出したようでした。
そしてもう一度聞いてみました。
「あなたは何をしますか?」
少し考えてから「新しい安全な電気を作りたい!」と言いました。新しいだけでもなくて安全だけでもない、新しくて安全って、二つ入ってるのがとってもとっでステキだと思う!と話しました。
それを短歌にしてみよう!と詠んだのがこれです。
グレタさん ちきゅうのために ストライキ
やさしいでん気 つくってみたい
「やさしいでん気」と表現するのがとても苦労しました。偶然とった絵本でいろんな話ができました。