NieRシリーズ【ゲームタイトル勉強会】 #35
※この記事は、NieRシリーズの壮大なネタバレを含みます。
「ゲームタイトル研究」では、毎回特定のタイトルについてみんなで"広めに" "浅く" 調べています。"ゲーム研究とはなんぞや"という方の足がかりになったり、”近藤史一 ゲーム研究会”に興味を持つきっかけになってくれればいいなと思っています。
みんなで調べている様子はふみいちのTwitchチャンネルで配信しています!
実際の配信のアーカイブはこちら↓
NieRシリーズ【ゲームタイトル勉強会】 #35 アーカイブ
本日の主な参加者
その他Twitchのチャットでご参加いただいた皆様
1.なぜこのゲームにしたのか
なんででしたっけ?
switch版が発売
10/6に発売ですね
アニメ化もありますね。
僕らがNieRを勉強会でとりあげよう!って発表した後にアニメ化の話が公開されましたね。
あとはやっぱり、一度は触れておきたいタイトルという感じですね
2.プレイ勢・未プレイ勢
・プレイ済み
・未プレイ
アロエリさんはNieR Gestaltはプレイ済みですか?
NieR Gestaltは手出してないですね~
NieR GestaltはXBOX360のタイトルでして、PS3で発売されたNieR Replicantとちょっとだけ内容が違うんですよね
そうですね。ストーリーはほぼほぼ一緒なんですが、設定が少し違うんですよね。
3.ゲームの基本情報
タイトル名(ストーリー的に最新作)
発売日
4.メーカー
パブリッシャー
デベロッパー
プラチナゲームズのイメージが強いのですが、スクエア・エニックスも開発しているんですね。
5.配信ガイドライン
スクエア・エニックスは各タイトルでガイドラインを用意しているのでみてみましょう。
ざっくりまとめると
・配信OK
・著作権表記をして
・ネタバレありの表記をして
・配信サイトの機能を使った収益はOK
「自分の声などを入れて独自性のある動画にしてくださいね」みたいな表記はないですね。
この表記だとムービーシーン切り抜きとかもOKって事になっちゃいそうですが、、、
確かに。シリーズ的にはムービーシーンつなぐだけでもコンテンツとして成り立ちそうな分、記載があっても良さそうですが無さそうですね。
6.NieRシリーズの各タイトル
NieR Replicant /NieR Gestalt
発売日: 2010年4月22日
まず出たのがこの二つですね。
NieR Replicantはプレイステーション3で、NieR GestaltはXBOX360で出てます。
ストーリー自体は大差ないらしいのですが、
NieR Replicantの方は、主人公が兄。
NieR Gestaltの方は、主人公が父。
と、主人公の立場が違う感じです。
主人公や周辺キャラの設定が若干違う
NieR Replicantが正史という事みたいですよね。NieR Gestaltはあくまでイフの世界線というか。
NieR:Automata
発売日:2017年2月23日
で、その次にでたのがオートマタで、主人公も変わって2Bという女の子になります。2Bがメインの主人公の一人って感じですかね。
NieR Re[in]carnation
運用開始日:2021年2月18日
そしてその次に出たのがスマホゲームですね。
コマンド式RPGでストーリー的にはオートマタとの繋がりは分からない
毎週新キャラが追加されるというペースらしいw
NieR Replicant ver.1.22474487139...
発売日:2021年4月22日
で、リメイクがでましたよと。
基本はグラフィックがキレイになったのと追加のストーリーがあるらしいですね。
7.世界観
そもそもこの世界観って自分たちの世界と地続きなんでしょうか?
世界観の起点になっているドラッグオンドラグーン(2003年9月11日発売/PS2)が現代に近い地球の話だったと思います。
現代地球の超未来ですね
ドラッグオンドラグーンとのつながりもあるんですよね。 この両作品はヨコオタロウさんというディレクターが関わっていて、世界観的なつながりがあるとされています。
ドラッグオンドラグーンもNieRシリーズもマルチエンディングでして、ドラッグオンドラグーンのEエンドがNieR Replicantにつながります。
ドラッグオンドラグーンのEエンド(新宿エンド)からの1000年後がNieR Replicant
なるほど。NieR ReplicantのどのエンドからNieR:Automataにつながるんでしたっけ?
Dエンドだったとおもいます。
NieR Replicantからさらに何千年?が経った世界がNieR:Automata
NieR:Automataは26個エンティングがあるのですが、
は?
しらなかったww
20個くらいは、自爆とかアジ食べたら終わりとか、水増しみたいな物ですがw
エンディングというか選択肢間違えましたみたいなルートばかりですね……w
8.年表を見てみる
世界観を知るには年表を見てみるのが良いかなと思います!
このサイトがわかりやすかったのでこちらを眺めましょう!
※以下、寄せ集めの情報なので間違いがあるかもしれません。
超ざっくりまとめると
年代不明:異世界
以下、現代に近い世界観になる。
2003年6月12日 東京・新宿
ドラッグオンドラグーンの物語はここで終わる。
2004年 白塩化症候群が広がる
2010年 「多元世界説」が立証される
2014年 ゲシュタルト計画始動
2025年 レプリカント化の技術が確立
2032年 「ゲシュタルト計画」最終段階へ
2033年 「黒の書計画」の始動
2032年~2053年 崩壊体が出現
2053年 崩壊した新宿
以下、NieR Replicantではすっ飛ばされる部分
2764年 レプリカントに自我が形成され始める
3000年頃 レプリカントによる文化形成
3287年 「レギオン」の壊滅
やったぜ!どっちも一気に解決!という事で、、、
3288年 「ゲシュタルト」の意識が覚醒
3465年頃 NieR Replicant 本編
ここまでがNieR Replicantのお話
3470年~4200年 人類は完全に滅亡
5012年 エイリアン襲来
5204年~ エイリアン&機械生命体 VS アンドロイド
11942年 9S
11945年3月10日 第243次降下作戦が実行
9.特徴的なマルチエンディングシステム
NieR:Automataは普通のマルチエンドのシステムとはちょっと違いますよね。 どこかで分岐してそのほかのエンディングはやり直さないと観れないというわけでは無く、一周プレイしてクリアすると、スタート画面が変わっていて、再度プレイスタートすると全く違うOPが始まり、なんなら主人公も全く違うんですよね。
条件分岐じゃなくて違うエピソードが順次開放されてく感じだよね
最初のエンディングの時に「もう一周プレイしてね」みたいなメッセージが出ますよね。
出ますね
二週目の途中で一周目をプレイしたくなったらできるんですか?
確かゲーム内で各ルートの好きなとこに飛べる
10.NieR:Automataのエンディングについて
とあるエンディングでは主人公たちを助けたいか尋ねられます。
そこで「はい」を選ぶと、スタッフロールと戦う事になります。
????????????
急に縦シューティングが始まりまして、スタッフロールから放たれる弾幕をよけながら結構な無理なシューティングをやらされます。
で。これが全然勝てないんですよね。
某弾幕シューティングレベルですからね……w
失敗するとそのたびにあきらめるかどうか聞かれるのですが、何度でも再挑戦できます。 二回目以降の失敗の際、他のプレイヤーが残してくれたメッセージが流れます。失敗する度にそのメッセージが増えていきます。
5回あきらめずに再挑戦を選ぶと、「助けてもらうかどうか」選べるようになります。 「はい」を選択すると、またチャレンジできるのですが、その際、自分の機体の周りを"オプション"のように他のプレイヤーの機体がぐるぐる回ってバリアになってくれて、攻撃も強力になります。
助けにきたデータが身代わりになって消滅してくのが切ない
そして最後はスクエニの松田洋祐社長の名前「Yosuke Masuda」(めちゃくちゃ硬い)と戦って勝つことになります。
するとやっとエンディングムービーが観れるわけです。
ここのやっとたどり着いた感とかはすごく達成感があったなぁ。
で、エンディングムービーの後に、他のプレイヤーに何か言葉を残すかどうか聞かれます。
ここで残したメッセージは、先のシューティングに失敗したときに、他のプレイヤーに流れる仕組みになっています。
同時期にクリアした友達のとこに俺のメッセージ出てたらしいw
で、この後が特に印象的なんですよね。
メッセージを設定すると、以下のような流れで質問されるんです。
全て「はい」で答えると、セーブデータがすべて消されますw
ガチで消してくるからなw
しかもパッと消されるんじゃなくてゲーム内UIで消すところを見せられるんだよなあ。
ただ、ここがすごくいいんですよね。
11.横尾太郎さんはデータを消したがる
NieR Replicantも内容は違いますが、ゲームのセーブデータを消されるらしいです。これはもうNieRの特徴というか、ヨコオタロウさんがゲームデータを消したがるんですよね。
ヨコオシステムだったのか……w
ヨコオタロウさんが面白がられている理由ってこういう所にあるんだと思うんですよね。
NieR:Automataは、キャラクター達になりきる「ロールプレイングゲーム」では無く、プレイヤーにもっと色んなものを求めてる感じで、アンダーテイル以上にプレイヤーが開発者やゲームと対話するゲームって感じがしますね。
あらゆるゲーマーの既成概念をかたっぱしからぶっ壊しにかかりますね
そうそう。それで言うと、オートモードってのがありまして、オートモードをオンにしてお仕事に行って帰ってくるとレベルカンストしてるんですよね。
そういうところからも、ロールプレイングゲームとして遊んでほしいわけじゃないのでは?と感じますね。
正直、最初は、このゲーム、ペラペラだなって思ったんですよ。 ビジュアルとかもなんかこう、セーラー服の女子高生が機関銃持ってる感じのあざとさってわかりますか?中二感というか。喋り方とかもあざといし。オートでレベル上がるし。
でも最後までプレイして、データ削除エンディングに出会い、楔を打たれましたね。すごく良い体験をしました。 このゲームは見た目があざとすぎるせいで、僕みたいに食わず嫌いしている人がいるのではないかなと思っています。
12.感想
ふんわりと世界観は見えてきたと思いました。
やるかと言われたら、どうだろう。中身ペラペラなら別にプレイしなくてもいいかぁ、と想いながらも、プレイヤー本人に問いかけてくるゲームは体験してみたいなと思いました。
どこかで触れたら良いなぁと思いました。
NieRは「ストーリーの考察」と「横尾太郎さんの狙いの考察」は分けて考えた方が良いだろうなと思いますw
ストーリーもアクションもとても面白いと僕は思いましたよ!w
もちろんビジュアルも僕みたいな中二病にはぶっ刺さりましたしね!w
むしろ僕は「ゲームに中二感求めないで何を求めているんだ、、、」というくらいの気持ちなのでね!
(モンスターハンターだってクラフトゲーだって恋愛シュミレーションだってファンタジーRPGだってホロウナイトとかメトロバーニア系だって中二感があって最高やろがい!w)
だからしんちゃんにはあまり気負わず、普通のアクションRPGとして楽しんでプレイしてみてもらいたいですねw
自分は、NieR Replicantの発売前にHPを見に行ったんです。
HPではBGM(月の涙かカイネ)が鳴っていて、すごい素敵な音楽で、絶対プレイする!って思って購入しました。
プレイしてみらすごい鬱な展開でびっくりして、その分どっぷりハマりました。
NieR:Automataは同じシリーズだから買ったという程度なのだったのですが、ストーリーも好きだったし、音楽もすごく良くて、自分としては普通にRPGとしてもおもしろかったです。
やっぱり、音楽とストーリーがニーアシリーズの魅力だと思います。
とりあえず一回プレイしてみようと思いました。
ゲームデータが消えるゲームなんて聞いたことが無かったので、ショッキングでした。
switch版がでたら買おうと思います。
NieRシリーズを知らずにキャラクターから入ったくちですが、ストーリーも良くて戦闘もそこまで難しくないアクションで爽快だったので好きな作品の1つです。
間にほかのゲームをはさまずに一気にクリアした貴重な作品です。
セーブデータはかなり迷って消しました。
過去シリーズや世界設定はあまり知らなかったので今回知れてよかったです ゲームプレイ自体はよくできたアクションゲームですが、 シナリオやシステムは他にはないのでプレイしてよかった作品だと思います
勉強した結果余計謎が増えた気がするけど情報の断片だけ渡されて考えさせられるのがニーアシリーズってものだから仕方ない。
既プレイ目線ではゲームの魅力は十分語られていたと思うんだけど少しでも伝わればいいなと思います。
実はオートマタの2週目で機械生命体を倒すのが精神的に辛くなってしまって途中でプレイできなくなりました。一度目のエンディングしか見れていませんが、1週目はとても楽しかったですね。サントラと設定資料も欲くなってしまいました。ちなみに音楽の良いゲームはいつまでも楽しめるという説があります。
1回プレイしないとほんとに分からないゲームなんでしょうねw
やってゴリッゴリにネタバレしてもオッケーな前提で考察しないと難しいんでしょうねw
農場を運営するゲームではないことだけは分かったw
レプリカントやオートマタはプレイしたあと考察サイト見て世界観とか出来事を知るともう一度プレイしたくなるタイトルだと感じます。辛くなったり泣けるゲームをやりたいならとてもおすすめのタイトルです。
めちゃめちゃ深く話を理解してた訳ではなかったのですが、おさらい出来て良かった。 ゲーム体験としてはかなり面白い体験ができた作品でした。 また、世界観の作りこみでユーザーに考察の余地が与えられてるような作品は、コアなファンがつく半面、新規プレイヤーが参入し難いという印象があるが、シナリオをそこまで意識せずに遊んでも楽しめる作品だと思うので、シナリオとゲームプレイのバランスが良いんだと思いました。
全てを語らず、こちらに考察させる事で世界観を作り出してることにエヴァ的なものを感じました。やってない人は是非プレイして欲しいですね
私はキャッチーな作品っていうものに懐疑的なんですよね。
未だに「魔法少女まどか マギカ」の人気が分からなかったりします。
NieR:Automataは、すごくキャッチーな要素が集まったような見た目のゲームだったので「騙されんぞ!」という気持でプレイしたのですが、実は最後までプレイしてみたらプレイヤーに干渉してくるタイプの「すごく好きなゲームだった」という事に気づいてしまったんですね。
これがすごくショッキングだったので、想い出深いゲームです。
また時間があればプレイしたいですね。
次回 研究予定のタイトル
2022年10月8日(土)「Detroit Become Human」
次回はDetroit Become Humanをみんなで調べる予定です。
みんなで調べている様子はふみいちのTwitchチャンネルで配信していますので気軽に遊びにきてください
近藤史一ゲーム研究会では
一緒に "ゲーム研究" をしてくれる仲間を募集中です。
ゲームをただプレイするだけではなく、ゲームをプレイする以外の価値を探して、自分たちの仕事や生活に役に立てる事を目指しています。
もちろんただ "仲間に入りたいな" "ふみいちを応援したいな" という方も大歓迎です。
近藤史一/ふみいち
1985年,愛知県生まれ。ネットタレント兼社会人学生。2008年に日本で初めてゲーム実況のマネタイズに成功。2009年にゲーム実況専門の映像制作プロダクションを立ち上げ,2019年までゲーム実況番組の制作と出演に携わる。ゲーム実況のメーカー公認化を推し進める取り組みや,ゲーム系オンラインサロンを主宰し東京ゲームショウにブースを出展するなどの活動を行う。現在は杏林大学で臨床心理学を学びつつ,日本デジタルゲーム学会広報委員を務め,自身の立ち上げたオンラインサロンにてゲーム研究に取り組んでいる。
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