友達の友達

突然ですが、
気まずいことって無限にありますよね。

特に具体例は無いけど、多分無限にありますよね。

本当に思いつかない。
えーっと例えば…ほら例えば知らない人達との
お泊まり会とか…

あっ思い出した！！！

気まずいと言えば高校生の時、友達と
「友達の友達」と一緒に下校したことを
思い出します。

2017年頃のことです。

私は人のことを言う権利がないドブネズミなのですが、その子は随分変わった子でした。

下校の道すがら、決して一般的ではない結構な
下ネタを大声で話していました。

テンション的には、銀魂のキャラクターが
現世に紛れ込んでしまったのかと錯覚するような
凄く明るい感じでした。
(すみません。銀魂がダメとかではないです。)

これ以上言うと記憶が澱んできて、蕁麻疹で倒れる人もいるかもしれませんが、

ここで敢えて具体例を言います。

【友達の友達の言動集】
・殺っちゃうよ？☆(暗黒微笑)
・おいいいいいい！！！！！違うだろおおおおおお！！そんな訳ないだろおおおお！うおいいいいいいいい！
・○○は俺の嫁だから！(女性だけど一人称俺)
・○○きゅん(アニメキャラ)hshs
・あれぇ？俺にそんな口聞いていいのかなあ
  (舌出し暗黒微笑)


みたいな感じです。

この感じ、怖さと懐かしさですごく大変な感情になります。

文字に起こすのに精神的な負荷が高く、上の文を打つのに3日かかりました。

私は暗い毒キノコなので、こんな明るいキモオ…オタクとの交流がなく、のっけからもう完全に
怖くなってしまいました。

でも彼女は友達の友達だし、全然悪い人ではなさそうでした。

私は友達と、友達の友達(以下暗黒微笑とする)
の会話に全く入っていけなく、

2人の1mくらい後ろを1人で歩いていました。

どーせ私は自家発電の孤独オタクですよ。
人と共有できるコンテンツがなくて悪かったですよーだ。ふん。

私が拗ねている間にも暗黒微笑が繰り出すハードなBL妄想だけが永遠と下校路に響き渡っていました。

下校が終盤に差し掛かると、
衝撃の事態が起こります。

「塾があるから、じゃあねー。」

そう言って友達が去っていきました。

なんで！？

やめて！暗黒微笑とふたりにしないでよ！
殺られちゃうよ？☆

まって！！
おい！助けて！

私は友達に対して流石に怒りを覚えました。
初対面の暗黒微笑と何を話せばいいのでしょうか？

ううう…どうしよう…なにか下ネタを…
いや…ええ～～～

しかし、友達がいなくなると暗黒微笑の銀魂の勢いはなぜか消え失せ、静かになってしまいました。

あ、あれ？
とりあえず何か話しかけてみよう。

私「アニメとか好きなの？」
黒「うん。」
私「何が好き？」
黒「まあ色々。」
私「そ、そっか。
     暗黒さんはどの辺に住んでるんだっけ？」
黒「柏。」

じ、地獄なの？

これに関しては、本当に誰も悪くないのですが、
その時は私とこの子を2人にした友達に対して
怒りを通り越して、暗黒感情を持ちました。暗黒感情ってなんだ？


いやあのぅ、別に拙者だって、お主と取り立てて話したくはないのですけど…？
急に別々もおかしいのではないかと思い気を使ってるのですよ。


そりゃあ、私と仲良くしたいとは思わないかも
しれないけれど～～～！！

焦って何か話をしないとと思いましたが、
やはり全然会話は続きませんでした。

本当に静かなのでその場が寺か何かかと思ったくらいです。

自分のコミュニケーション能力の無さから、
やるせない気持ちを抱えました。



もうやるしかない…！

この状況、解決してみせる！！！！

セーフティ解除。
只今より千葉県某市内A地区から、
緊急脱出体制に入る！！！！！

ローファーの踵、正常。
カバンの位置、正常。
スマホへの偽装連絡の準備出来ました。

よし！！！！！！！！！


結果的に私は「両親が急に危篤」という、どう考えても嘘のとんでもない情報を言い、

一目散に別の方向に走って逃げました。

本当にこれでよかったのか、今でも真相はわかりません。

そんなことがあってから、
友達の友達という存在が苦手です。

この話のような例外もありますが、どうやら
ノリが良い人や酒が強い人は友達の友達として
現れやすいみたいですね。

その観点で言えば、私は友達の友達として
つまらなすぎる物件です。

あまり紹介されることはありません。

しかし、それは人間が勝手に思っているだけで
そんなことも、きっとアマゾンの奥地にいけば
東京だけでしかない価値観だとわかります。
関係ないことだと思います。

多分、餅にノリが付いてるかついてないか位の
違いです。
だから全然問題ないです。

是非呼んでよ！と言った集まりに私以外の
人達が呼ばれていても、全然問題ないです。

アマゾンの奥地では関係ないのですから。


話が逸れましたが、最後にひとつだけ
言っておきたいです。

この文章は誰かを傷つける目的で書かれたものではありません。

暗黒微笑さんに全く非はなく、逃げ出した私と
普通にいなくなった友達が悪いです。

もう会うこともないだろうけど、彼女もどうやら立派に社会人としてやっているようです。