7月2日(土):「現有戦力の最大化」は中小零細にとっての大命題
昨日は先般に実施をした全社員研修と関連して「武器」について触れましたが、本日はその続きをもう少しばかり。
「現有戦力の最大化」は私たちのような中小零細にとっては不可欠なことです。
とびきり優秀な人ばかりが揃うことなんてありませんし、モノにならなかったら即座に入れ替えたり、下位2割を切るようなやり方はできないし適しません。
ここは大きな企業と中小零細における人材育成の決定的な違いでしょう。
そうしたなかでそこに居る全員を戦力化していくことが求められるわけですが、それを綺麗事ではなく実際に形にしていくのは口で言うほど簡単ではないですね。
それでも道筋がないわけでもありません。
現有戦力を最大化するための最初のステージは個々の持っているポテンシャルをフルに活かしきることがスタートになってきます。
当然ながら個々にできること、できないことは違ってバラつきがあり、全体の水準が発展途上であるのが前提です。
正攻法でいえば穴のないように全員の能力を同じ水準にまで引き上げていくためのアプローチだと思いますが、これは非常に難しいし、時間も要します。
かつては自分もそのような考え方のもとで足踏みをしてしまった経験があるからよく分かります。
でも、異なるアプローチで戦力化をしていく手段も見えてきました。
それは個人の「できること」や「得意なこと」と「お客様に求められていること」を紐付けしていくやり方です。
これができればそこでは価値が生まれるし、結果的に対価としての利益を生むこともできます。
その時点で本人には他にできないことがあっても必ずしも問題になるわけではありません。
個人だけでやっていれば危うさもあるかもしれないけど、フィットネスクラブ運営の現場はチームで動いていてマイナス面を他のメンバーで補完ができるからです。
前述した「できること」や「得意なこと」と「お客様に求められていること」をどう紐付けするか、またそれをするにあたってハードルになりそうな点を取り除くには、昨日に触れたような定性面のマネジメントがポイントになってきます。
そこを上手くできるかどうかが現有戦力の最大化に向けた最初の越えるべきハードルだと思っています。
この定性面のマネジメントについては明日に続けます。