11月27日(水):「フィットネスクラブ」における「コミュニティ」のあれこれ
昨日は自社が運営するスクール制の小型フィットネスクラブで実施をしたボウリングサークルのことに触れましたが、本日はこれに関連したコミュニティの話を少しばかり。
私たちは小型クラブのオープン当初からコミュニティを大事にした運営をしてきました。
コミュニティの捉え方は様々な観点があって、例えば「生産」や「生活」のコミュニティなのか、あるいは「地縁型」か「テーマ型」のコミュニティなのか、といった具合です。
・「生産」のコミュニティ=企業、農業・漁協の組合
・「生活」のコミュニティ=生活と関連したもの、趣味や消費のなかで楽しむつながり
・「地縁」のコミュニティ=自治会、子ども会、商店街組合
・「テーマ」のコミュニティ=クラブ、サークル、NPO法人
こうした分類に当てはめてみると、私たちが運営する小型フィットネスクラブは「生活」×「テーマ型」のコミュニティだといえます。
また別な観点として運営側からコミュニティを捉える際には、価値の軸としての「機能(実利)」と「情緒」、そして時間軸としての「短期」と「中長期」で見ていくこともできます。
先の2軸の掛け合わせであれば以下の4象限に分類されることになります。
①短期×機能(実利)的
②短期×情緒的
③中長期×機能(実利)的
④中長期×情緒的
「①短期×機能(実利)的」な部分は、私たちのクラブに置き換えると日常で提供している各回の45分間のレッスンがそれに当たります。
毎時間行うレッスンのトレーニングは鍛えること、ほぐすこと、伸ばすこと、整えることなど、身体をより良くする機能面、実利的なことを行う時間で、その瞬間瞬間がポイントです。
この積み重ねにより「③中長期×機能(実利)的」を生む側面も持ち合わせています。
続く「②短期×情緒的」は今回実施をしたボウリングサークルや各種イベントの類がこのゾーンに入ってきます。
1回2時間程度の短い時間で、ここは身体を変えるような要素はなく、純粋にそのイベントの内容や場とコミュニケーションを楽しみます。
なお、こちらも継続実施によってコミュニケーションや関係性が育まれ、「④中長期×情緒的」につながっていきます。
3つ目の「③中長期×機能(実利)的」は継続的にクラブへ通っていただくことで、身体がより良く変わっていく状態がこれに当たります。
短期的な成果ではなく中長期的な身体の変化をつくること、もっといえば日々の健康習慣を形成していくのがこの部分です。
それによって健康寿命の延伸や、お客様それぞれが自分の好きなことを、いつまでも存分に楽しめる状態でいてもらうことですね。
最後の「④中長期×情緒的」は会員制クラブとしての「メンバーシップ」です。
別な表現をすれば、クラブという場がその方にとっての「ひとつの居場所」になっている状態を指します。
週に1~2回、毎週のように定期的に通い、なおかつそこで1時間程度を過ごす場は、家や職場に次ぐような利用頻度や滞在時間でもあるから、そこがその方にとって安心して落ち着ける場所になっていければ、との思いがあります。
このようにして考えると私たちにとっては「①と②」が「③と④」を創っていく構図は明確なので、その点を再認識して日々の「①短期×機能(実利)的」と「②短期×情緒的」を大切にしていきます。