7月1日(金):「定性マネジメント」から生まれる「武器」
本日は社内の話を少しばかり。
先日は全社員での研修を実施しましたが、今回のメインテーマに据えたのは「武器」です。
現在のフィットネス業界におけるモデル別の新規出店の状況をみると単体のジムやスタジオ、サーキットなどを中心にした小型クラブが90%近くを占め、そこが主戦場になっています。
自社では6年ほど前から、それ以前にはなかったスクール制の小型クラブを手掛けてきて、ある程度は事前に思い描いていたようなクラブ運営になりつつあります。
それぞれのクラブに在籍されているお客様を見ると、一般的なフィットネスクラブでは続かなかった方やこれまで始めることができなかった方々が継続して運動ができる場になっています。
またトレーナーとお客様、そしてお客様同士の関係性も深く、他のクラブとは違う光景が見られるようなクラブです。
これらは実際にコロナ禍でも平均して1%台の低退会率を維持するなど目に見える形にも表れ、フィットネス業界全体が大きく会員数を減じて運営が揺らぐなかでも、会社の救いになりました。
その一方でシビアな目線で各クラブをみれば、まだ退会率や利益の面ではクラブ間によってバラつきがあるのも事実です。
それだけに今後の課題としてはスクール制や少人数制などの外形的な仕組みみやハードに依存せず、トレーナーが価値を生む状態を強化していきたいと思っています。
そのために必要なのはトレーナー個々が価値・利益を生むための武器を持つことです。
とりわけ小型クラブの現場では施策などの定量的なマネジメントだけで結果をコントロールしたり、利益を創出できる余地は小さくて、定性面でのアプローチがそれを左右します。
だからこそトレーナー個々やクラブ内での定性面をマネジメントしながら、武器を磨き上げていく必要があります。
定量面のマネジメントに加え、定性面でのマネジメントや武器の創造や戦力化といったことができるようになると、クラブ運営のレベルは着実に一段階引き上がるはずです。
当社の小型クラブではスクール制や少人数制、そして45分のプログラムなどの基本構成は共通ですが、その先の各クラブでの施策や取り組みの部分はマネージャーの裁量に委ねた個店経営をとっています。
個店経営の良さは各クラブの裁量や自由度が高いことに加え、様々なチャレンジからいろいろな成功体験が生まれてくることです。
反対に個店経営のデメリットは結果の面でのバラつきが生じることや再現性に乏しくなってしまいがちな点です。
でも、前述したように定量面のマネジメントの土台のうえで定性的なマネジメントを発揮して、武器の創造や戦力化ができるようになっていくと、個店経営においても結果の水準が大きく引き上がっていくことにはなるはずです。
ここは小型クラブの運営を極めるためには超えるべきハードルなので、今回の研修を皮切りに具体的な取り組みを強化して、各クラブの地力を高めていきたいと思います。