10月14日(金):スモールメリットを活かしたクラブ運営
昨日は来月に開催される「Sports&Wellness Weekカンファレンス2022名古屋」で私が登壇予定のパネルディスカッションについてご案内をしましたが、本日からしばらくは関連した話を少しばかり。
今回のタイトルは「トレーナー力を活かした小規模ジムの運営-活かしきれていない「個」・「小」・「地」を活かす、次代の経営」となっています。
以前から小型のフィットネスクラブを運営してきた自社にとっては、このように「個」や「小」、「地」といったキーワードにフォーカスをされるようになったのは率直に嬉しいことです。
こうした流れが生じた背景はコロナ禍での大型クラブ凋落との対比による文脈であるところが大きいですね。
実際に自社の小型クラブもコロナ禍でのマイナス影響は大型クラブとの比較でいえば最小限で済みました。
それはコロナのような社会を揺るがす事象があっても、クラブに通うお客様が継続をしてくださるだけの状態になっていたことの裏返しでもあります。
これは何かひとつの要因ということではなく、そこに至るまでの成果の提供やお客様との関係性、習慣化、コミュニティなど、複合的な要因によって構成されています。
こうした諸々のアプローチは「大から小へ」とダウンサイジングをすることでそれが実行しやすく、お客様に届きやすくなるのは確かです。
そこはスケールメリットとは対極にある「スモールメリット」だと捉えています。
小さいことで得られる利点は何か、それを活かすにはどうすればいいのか、といった観点ですね。
大型クラブに比べると、小型クラブはどうしようもないぐらいに「ないもの尽くし」です。
私たちのクラブでいえば、レッスンをするスタジオをはじめ、シャワーやお風呂、駐車場もないし、専用の駐輪場すらないクラブもあります。
またマシンでいえば有酸素運動をするためのバイクやランニングマシンもありません。
でも、このように何かが「ない」ということは、別なものが「ある」ということへの裏返しが可能です。
なぜなら、物事には常に二面性が伴うからです。
それゆえ小型クラブのプレイヤーとしては「●●がない代わりに■■がある」と事柄の裏面に目を向け、それを磨き上げていくことが価値になっていきます。
これと反対に大型クラブにとって、何かが「ある」ということは、それに伴って何かが「ない」状態で欠損している要素があるわけです。
大型クラブのプレイヤーとしてはそこに目を向けていくことが変革への入口に立つ一歩だと思っています。
明日もセミナーに関連した話を続けていきます。
●セミナータイトル
「トレーナー力を活かした小規模ジムの運営-活かしきれていない「個」・「小」・「地」を活かす、次代の経営」
●概要
コロナ禍により、逆転現象がみられている。かつては、資本力のある大企業、大型の施設、都心の駅前立地が、大きく成功するための要件とされていたところがあったが、今は、必ずしも資本力が乏しい個人であっても、トレーナーとしての本質的な能力を備え、たとえ都市近郊の住宅地や地方郊外のロードサイドに立地した小型の施設でも、地域密着ぶりを活かして経営を成り立たせることができるようになってきている。むしろ顧客の立場からみると、こうした「個」・「小」・「地」を活かしたジムのほうが、運動初心者とトレーナーの間にエンゲージメントが醸成されやすく、運動習慣化も達成しやすいという傾向もみてとれる。一トレーナーが、小規模でコンセプトがわかりやすいジムを開発、運営し、サクセスフルに成長していくためのキーポイントを探りたい。
・開催日時:11月11日(金)11時~12時30分
・会場:ポートメッセなごや
セミナーへの申し込みは以下、SPORTECのサイトからお願いします。
Sports&Wellness Weekカンファレンス2022名古屋
ポートメッセ セミナーⅡ 【A-7】
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