「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論332」
みなさん こんにちは アバター近藤です。
「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。
「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。
~Fitness Business通巻第3号(2002.11.25発行)「温泉・温浴」6~※名称等は当時、一部文章省略
温泉・温浴施設の種類
3.露天風呂
これは湯の質ではなく、風呂の造りではあるが、上記と同様、温浴施設で差別化している一つの例として挙げておきたい。
露天風呂は屋外にあることから開放感が得られ、温泉地やスーパー銭湯でも人気のアイテムとなっている。
天然温泉や準天然温泉があれば、それを用いる場合が多いが、水道水や井戸水をそのまま沸かして利用している施設も少なくない。
フィットネスクラブでも温泉を付帯しているクラブに比べて、露天風呂を付帯するクラブの方が多く、クラブにとっては温泉などに比べると付帯しやすい設備になっていると言える。
屋外にあることで湯の温度が下がりやすかったり、屋内の風呂より設定温度を高めにしなければならなず、若干の光熱費増はあるが、夜間はビニールシートをかけるなどして熱が逃げないように工夫すれば、それほど大きなコスト増にはならないという。
ただ、屋外にあることからお湯や浴槽が汚れやすく、掃除の頻度や水の入れ替え頻度を高めにするなど、(水道を使用している場合は水道代と)クレンリネスにかかるコストも多めにかかる。
屋内風呂と比べた場合のコスト増は10%前後ではないかと見られている。
~ここまで~
個人的な印象として、屋内風呂で準天然温泉を使用している場合と水道水や井戸水であろうとも露天風呂を有しているクラブの方が、魅力度のアピールが大きいように感じております。
スーパー銭湯に良く行くアバター近藤でも、準天然温泉の効能を実感した経験はあまりなく、それならば屋外の開放的な空間でリラックスできた方が、心身への効用(心理的イメージ含む)が実感できるからだと思います。
地方の立ち寄り天然温泉に行った際に、通常の風呂を少し大きくしただけの湯ぶねでガッカリした経験のある方もそれなりに多いのではないでしょうか。
赤褐色のいかにも温泉然とした雰囲気であれば別ですが、特に準天然温泉は無色透明がほとんどですので、井戸水との明確な違いが見た目には分からないことを導入側は注意しなければいけません。
本日もお読みいただきありがとうございました。