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「アバター近藤が解説する業界史~逆タイムマシン経営論491」

みなさん こんにちは アバター近藤です。

「逆タイムマシン経営論」として、業界唯一の経営情報誌であるフィットネスビジネス誌のバックナンバーを引用しながら、それぞれの年のトピックスや記事について、示唆することは何かをアバター近藤なりに解説していきます。

「歴史に学ぶ」とは良く使われる言葉ではありますが、フィットネス業界史について、詳細に検証した文献は恐らくないと思いますので、これから良い歴史を作るために何かしらのお役立てになれば大変うれしく思います。

~Fitness Business通巻第12号(2004.5.25発行)「カーヴス創始者ギャリー・ヘヴィン氏に聞く」2~※名称等は当時、一部文章省略

ーカーヴスのエクササイズに対するアプローチも、会社の成功に大きく寄与していると思われますが?

GH
その通りです。
もう何年も前になりますが、私がダイアナと出会ってすぐの頃、我々は効率的な30分間のワークアウトというコンセプトと、他にはない減量プログラムを思いつきました。
我々はこれをビジネスの基盤に置き、その上で女性たちに社交的な場や親身なサポートを提供しようと思ったのです。
我々は10,000ドルのお金を貯め、このビジネスをスタートさせることにしました。
当初、目標として90日間で100名の入会者を獲得しようと考えました。
そうすれば費用が賄えるからです。
ですが実際にはこの目標はたった3日間で達成できたのです。

ーカーヴスのビジネスモデルも非常によくできていると思われますが、どのようにこれに至ったのですか?

GH
当初から我々はフランチャイズで展開していくことを決めており、スターバックスのように数多くの直営店を持とうとは考えていませんでした。
彼らは世界に6,000人のマネージャーを抱え、1人ひとりのモチベーションを高く保つことに日々取り組まねばなりません。
フィットネス業界最大手のバリーにしても直営店が多いことから、企業はその情熱や考えを人事部を通じて社員たちと共有していく必要があります。
ですが、実際にはそれは非常に難しいことです。
カーヴスを始める以前、私は14人のマネージャーにメンバーをケアして貰おうと走り回っていました。
ですが、これが失敗した原因の一つだったのです。
一方、フランチャイジーは自ら非常に高いモチベーションを持っています。
我々はゴールドジムやレディーオブアメリカと同様の成長プランを採用することもできました。
業界誌に広告を打ち、そのビジネスを買いたいと思う人を惹き付ける方法です。
ですが、我々はそうする代わりに、カーヴスで実際にプログラムを体験し、その体験を楽しんだメンバーが我々にコンタクトしてきてくれることを待ちました。
それがこのビジネスをするに当たって最も適切なモチベーションだと思ったからです。
我々の方法は「セールス予防」戦略でした。
もし我々が積極的な広告宣伝でフランチャイジーを募っていたら、結果的にはこれほど多くのフランチャイジーを得ることはできなかったでしょう。

~ここまで~

アバター近藤がフィットネスビズ社に参画するきっかけは、当社が運営するアライブ平塚店に会員として入会し、そのコンセプトやサービスが素晴らしいと感じたことからです(実際に身体も変化し、成果も上がりました)。

カーヴス創始者がフランチャイジーを獲得する方法も同様で、いわゆるファンになって頂いた方を仲間にしたことが大きかったと思います。

事業ですから、当然にビジネスとしての観点も重要ですが、そこが入口ではなく、コンセプトやサービスの実体験による共感を大事にしたことが成功の一因であることがよく分かります。

本日もお読みいただきありがとうございました。


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