「小学校教員の仕事って多すぎる?」—業務内容や現状を調べてみた
1. はじめに
最近、「教員はブラック」「忙しすぎて大変」という話をよく聞きます。
私自身、教員を目指しているものの、
本当に自分にできるのか不安を感じることも。
実際の業務内容や、なぜ「ブラック」と言われるのか、データを元に調べてみました。
2. 教員の業務内容とは?
教員という職業は、「授業を行うこと」だけがメインの仕事だと思われがちですが、
実際には授業以外にも膨大な業務が存在し、
その多さに驚きました。
以下に、代表的な業務内容を挙げてみますが、これらの業務をどれだけ効率よく進めるかが、
教員としての大きなカギとなりそうです。
① 授業準備と教科指導
・教材研究や指導案作成
・テスト作成・採点
・ICT(タブレット・オンライン授業)の活用
※今の小学校ではタブレット使用が当たり前となりつつあるようです…‼️
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授業を行うには、まずその準備が欠かせません。
授業内容の計画を立て、教材を作成し、指導案を練る必要があります。
さらに、生徒の理解度を測るためのテスト作成や採点もあり、すべての授業でその準備は欠かせません。
特に新しい教材や学期の始めにあたっては、教科書の内容に加えて、どのように生徒に伝えるかを考えるための時間が必要です。
② 学級経営と生徒指導
・クラス運営(朝の会・終わりの会、学級通信)
・生徒の生活指導(校則、トラブル対応)
・いじめ・不登校対応
③ 保護者対応
・連絡帳や電話対応
・保護者面談・PTA活動の対応
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保護者とのコミュニケーションは、
教員業務の中でも
非常に重要な部分を占めています。
保護者面談や連絡帳の記入、
時にはクレーム対応や相談にのる場面もあります。
保護者からの信頼を得るためには、
ただの連絡をするだけでなく、
配慮をもって対応することが求められます。
親の期待や心配を受け止めながら、
子どもの成長に関わる役割を果たすのは、大きな責任を伴います。
→保護者対応は年々教員の悩みとして上がってくる数が増えています…
④ 事務作業
・成績処理・評価
・報告書作成(校務分掌、研修報告など)
・職員会議への参加
一つ一つは小さかったとしても、
業務が積み重なることで、
教員の負担はさらに大きくなります。
⑤ 部活動指導(中学・高校)
・練習指導、試合の引率
・休日の部活動対応(ボランティア的な扱い)
⑥ 学校行事の企画・運営
・運動会・文化祭・修学旅行の準備
・生徒会活動の支援
運動会や文化祭、
修学旅行などの学校行事は、
教員にとって一大イベントです。
これらのイベントの企画や準備は、授業が落ち着いている時期に行うことが多いですが、
そのために多くの時間と労力が必要です。
生徒とのコミュニケーションや調整、物品の手配、会場の準備など、役割が多岐に渡ります。
行事が近づくと、業務が重なり、
非常に忙しくなります。
こうして見ると、
授業以外の業務もかなり多いことがわかります。
3. 「ブラック」と言われる理由
① 長時間労働が当たり前
文部科学省の調査によると、
公立学校の小学校教員の1週間あたりの勤務時間は平均約57時間、
中学校教員は平均約63時間に及ぶとされています。
これは一般的な労働時間(40時間)を大幅に超えています。
特に部活動の指導を担当している場合、
休日出勤が発生することも多く、
負担が大きいです。
② 残業代が支払われない「給特法」の問題
教員には「給特法(教職員給与特別措置法)」という法律があり、残業代が支払われない仕組みになっています。
その代わりに「教職調整額」として給料の4%が上乗せされる形になっていますが、
実際の残業時間を考えると十分とは言えないのが現状です。
③ 精神的負担が大きい
・クラス運営のプレッシャー
・保護者対応(クレーム対応も含む)
・いじめ・不登校・特別支援対応など、多様な問題への対応
文部科学省のデータでは、
2023年度に精神疾患を理由に病気休職した教員は6,539人(全体の0.71%)で、
近年増加傾向にあります。
特に20代の若手教員のメンタル不調が増えているのも深刻な問題です。
4. 教員を目指す人が減っている現実
こうした背景もあり、
教員を目指す人は年々減少しています。
・2024年度の教員採用試験の志願者数は 12万7,855人 で、前年度から 約4.5%減少。
・全国の教員採用試験の競争率は3.2倍(過去最低)で、小学校は特に2.2倍と低く、採用されやすくなっている。
つまり、教員不足が深刻化しているため、
採用はされやすいものの、
負担は減らないという状況にあります。
5. それでもやりがいのある仕事
ここまで大変な部分ばかり書きましたが、
それでも教員にはやりがいがあります。
✅ 子どもたちの成長を直接感じられる
✅ 自分の授業や指導で「わかった!」と言ってもらえる喜び
✅ 卒業後も感謝されることがある
✅ 教育を通じて社会貢献ができる
特に、子どもたちの「できた!」「ありがとう」という言葉は、教員としてのやりがいにつながる部分です。
今でも小学校の3年の先生は私の恩師で、
転職を決めた際には連絡を取り、
アドバイスをたくさんいただきました。
4月から通信大学に通う予定ですが、
教育実習の際にはその先生が働いている学校にお世話になる予定です‼️
6. まとめ
今回調べてみて、教員の仕事は「ブラック」と言われる理由があるのは事実だと感じました。
業務量が多く、長時間労働や精神的な負担も大きい。
でも、それと同時に、子どもたちの成長に関われる魅力的な仕事でもあります。
私自身、まだ実際に教員として働いたことはないけれど、こうした現状を知った上で、
どうしたらより良い働き方ができるのかを考えていきたいです。
また、働く環境によっても違いがあるため、
学校の種類(公立・私立)、地域、職場の雰囲気をしっかり調べることが大切だと感じました。
教員を目指している人も、
そうでない人も、「教育現場のリアル」を知るきっかけになれば嬉しいです。
まだ私は教員を目指している段階なので、
もし現役の教員の方がいらっしゃったら、
ぜひアドバイスをいただけると嬉しいです‼️