「おひとりさまブレインストーミング」#10菊籬(きくまがき)
ドリアンロロブリジーダさんの影響で、宮尾登美子さんの本を読んでいます
図書館に借りに行くのですが、もうそこからが「読書女子」のプレイの始まり。
たのしいたのしい。
図書館はいいです。本屋さんとまた違う。春夏秋冬、しん。としていて自分が賢くなった気がします
私は全集が好きです。まるっと借りてこられるし、好きなところから読んでもいい
当時のチラシ?みたいなのがついていたり、フォントも古くてそれがいい
ほとんど読まずに気分だけ上げて返す時もあります
ドリアンさんが2丁目の先輩に「あなた、宮尾登美子とかお読みになったの?」と尋ねられ慌てて読んだという「菊籬」を、私も読みました。
貝には、人骨に見えるような形のものがあるそうで
作中の主人公は、ひとり娘を連れ離婚したばかりで
その骨をみながら
娘の心配をしてくれない元夫に、骨に見える貝を送り付けたら、少しは悲しむだろうかと、復讐の妄想をしている
という場面がありました。
わたしも以前「どうやって復讐してやろうか」が頭の中を占めていたことがあって
読みながらすごく苦い気持ちになったし、同時に、昔の人も考えることは一緒なんだな
と、ほっとした気持ちも味わいました
セルフコンパッションには「共通の人間性」という言葉があります
この作中では、住職の話す昔話・主人公・私が同様の感情を味わっています
私の中の「小さな私」がとても癒された経験でした。