通貨発行益をわかりやすく説明。

通貨発行益とは
お金を作ることで
得られる利益

凄く単純です。

例えば、

あなたが自宅で、
100円を作って、
日銀に売れば
100円の売上になります。

金属代が20円かかったとして
100円で売れたので
100円-20円=80円

80円の儲けとなります。

これが通貨発行益です。

日本の法律では、
一般市民がお金を作ると
偽造となるため、違法。

政府が定めた機関でしか
お金をつくることはできません。

お金を安く作って、売ることが出来れば、
通貨発行益を得られる。

例えば、あなたが江戸時代の徳川家の将軍で、
金鉱脈を持っているとしましょう。

山を掘れば、金がとれます。

金があれば、小判がつくれます。

小判がつくれるということは、
ただで買い物できるに等しいです。

お金を作ることができるからです。

元来、お金とは労働や物品・サービスを売った
対価としてもらえるものですが、

「今日はお米ほしいな」
と思ったら、
作った小判で支払えば良いし。

「新しい城つくろっ」
と思ったら。
作った小判で労働者の給料を支払えば良い。

これをやりすぎると
インフレが起きるので
注意が必要ですが。

お金に例えるから難しい訳で、

例えば、

お団子を20円で作って

100円で売れば、

80円儲かる、利益が上がります。

お金も100円で作って、
1000円で誰かが買ってくれれば、
900円の儲け、利益になります。

これが通貨発行益です。

ここでややこしくなるのが
日銀の通貨発行益です。

誤解されいるのが、
日銀ってお金つくれるから
ぼろ儲けじゃんという
思想です。

これは間違い。

日銀は江戸時代の殿様のように
作ったお金を売ったり
作ったお金で買い物してないからです。

日銀はお金を貸している。

これが重要です。

日銀がただの紙幣製造元で
買手が民間銀行であれば
日銀は儲かります。

20円で作った紙が
1万になるからです。

民間銀行から1億円欲しい
と言われて、

日銀が
一枚20円×1万枚=20万円

20万円の紙を民間銀行に売ると
日銀の口座に1億円が振り込まれる。

この考えが正しいのであれば、
ものすごいインフレが起きて、

自販機のジュース買うのに
10万円必要とか

大卒の初任給が
1億円とか、

わけがわからなくなります。

日銀はお金を発行していますが
売ってはいない
貸しています。

誰にかしているの?
というと民間銀行です。

民間銀行に
利子をつけて
お金を貸すところが
日銀です。

例えば、

1億円貸すから
利子は10万円ね

と言って、
日銀が
民間銀行に貸した場合、

利子の10万円が
通貨発行益となります。

1億円というお金を発行して、
10万円を儲けた。

1億円というお金を発行して、
この1億円を貸すことで
10万円を儲けた。

わかりやすく言えば、
1億円で家を作って、
この家を誰かに貸して、
家賃10万を得た、
これと同じです。


日銀がお金をつくると
「負債」という扱いになります。

日銀が紙幣の製造元から
1億円を受け取ると
借金扱いになるのです。

ここがややこしい。

1億円というお金を手に入れた訳だから
資産じゃないの?

と思いますよね。

例えば、

あなたが働いて
1万円を手に入れた。

この1万円が
借金になるんです。

えっ?
働くと逆に貧乏になるじゃん
と。

働いて、
1万円を手に入れたのに

この一万円は貸したものですよ、
あげませんからね。

という扱いです。

意味わからん、
お金を手に入れたのに、
それが借金なんて…

ここで大事なのが、
なぜ日銀がお金をつくるのか?

重要です。

日本が100人しかいない
小さな村
で、

この村には
100万しかないです。

単純に考えれば、
1人一万円ですが、

あなたが住んでいる
現実世界のように
お金持ちがいれば
貧乏な人がいます。

この村も
最初は、
隣の鈴木さんに、
お米をあげて
1000円もらったよ。

自分の手持ちは
¥11,000

隣の鈴木さんは
¥9,000

と問題はないですが、

100m先の佐藤さんが
画期的な農機具を開発
1個¥5000で販売

この器具は50個
この村で売れました。

佐藤さんは
5000×50=250000

25万を手に入れました。

佐藤さんが1人で
25万を手に入れたので

佐藤さん以外の村人
99人が持つお金の総額は、
75万円です。

これは、
1人当たり約7,500円
のお金しかない計算になります。

実際は、
農機具を買って、
お金が底を尽きかけている
村人もいます。

村の中に出回るお金が減ると
これを買いたいけどお金がない
これを売りたいけど売れない。

現象があらわれます。

お金とは常に全量が使われていれば
問題ないですが、
誰かが貯金したり、
外国の村のお金と交換したりすると

村に出回るお金は減っていきます。

これを改善するのが
貨幣発行です。

全く何もない所から
お金が湧き出てくる。

お金が足りないから足す
という簡単なこと
です。

お風呂のお湯が
足りないから足す
のと同じです。

日銀はお金の
流通量を調節しています。

この村には銀行がないので
村のお金発行所が
無料で村人100人に
1万円をプレゼントします。

働いてないのに
お金が増えた!

と喜びます。

実際はインフレが起きて、
お金の価値が下がるので、
お米は¥2000で
農機具は1万円になります。

ただ、
お金が枯渇するという
事態は防がれました。

日銀がお金を
発行するというのは
作ったお金を国民に
売っているのではなく

お金を流し込んでいるイメージです。

実際の日銀は、
日本の国債を買い入れる
日本にお金を貸すことで
お金の流通量を調節しています。

話しが長くなりましたが、
日銀が発行したお金というのは
ただの紙切れなのです。

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