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瀬戸内海の誇り!マナガツオ!

今回は7月の頭に用事で広島に行った時に、購入して、検査した魚の動画の第一回になります。気温が上がってきた(上がりすぎている)こともあり、いろんな魚が市場に並ぶようになりました。その中でも、私が大好きなマナガツオの紹介です。マナガツオとその寄生虫の紹介については、以前に記事にしています。

上の方は、マナガツオという魚について紹介しています。マナガツオは、瀬戸内海から日本南部で取れる魚であるため、関東をはじめ東日本の人にとってはあまり馴染みのない魚かと思います。しかし、味は最高です。高いものは、1匹4000円くらいするのが悩みの種です。

下の方は、そのマナガツオのエラに寄生するBiocotyle reticulata という単生類の記載論文の紹介です。一応、著者は私です。このBiocotyle reticulataという単生類は、マナガツオにほぼ確実に寄生しています。高こともあり、通算で10匹くらいしか検査したことがないのですが、Biocotyle reticulataがいなかったのは、1匹だけでした
また、この単生類は学名が何度も変わっています、理由としては、種類が記載された時(新種として見つかった時)の標本が失われているため、論文の記述のみでグループ分けがなされていたからです。そのため、標本を新たに作って、体の特徴をまとめ、DNAも調べて、Biocotyle reticulataは間違いなくBiocotyle reticulataであるとしたのがこの論文です。

今回の動画でも、単生類は見つかっています。ただ、これまでは自分の専門である単生類の標本を集めることにこだわりすぎて、消化器官の中などを調べていませんでした。全身くまなく調べたので、新たな寄生虫がでてきているかもしれません。よろしければ、動画を見ていただけると幸いです。


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