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寄生虫の聖地・神戸市垂水
いつもは、寄生虫検査の魚は鮮魚売り場(市場や即売所)で購入しているのですが、今回は釣りで魚を採集することにしました。場所は、神戸市垂水区にある平磯海釣り公園です。この海釣り公園の近くには垂水漁港があり、昔から多くの魚が水揚げされていたようです。最近は、釣りだけではなく、漁師酸もあまり魚を取ることができなくなったようです。今回も、思ったほど魚を取ることはできませんでした。どれくらい成果があったのかは、動画でお確かめください。
実は、この垂水漁港は多くの魚類の寄生虫のタイプ産地(初めて生物種がみつかった場所)となっています。当然、発見した人も同じで山口左仲という寄生虫学者です。1930〜1970年にかけて活躍し、論文166報、著書26編を著しています。1400種以上の新種を発見しています。寄生虫研究(特に分類)をしていると、必ず山口博士の論文を引用することになります。その山口博士と垂水にどのような関係があるのかは、動画で確認してください。
昨日の続きの写真です。魚を追いかけて泳いでいたら、遊泳区画を越えていたみたいで、係のおじさんが丁寧に教えてくれました。しかし、波砕ブロックの下にはすごいたくさん魚がいるんですね。 pic.twitter.com/CRDdSgJKLZ
— さかなとムシの研究所 (@Fish_Worms_Lab) July 21, 2024