詩〜Luna
人恋しさを酒で飲み込んで
見上げる白い月
体の中を流れるアルコールと一緒に
寂しさは無かった事にはならない
何故
秋は人恋しくなる?
誰が言い出したのだろう
ほんのり冷たい風と
転がる落ち葉の音
ふと感じる金木犀の香り
寂しくなんてない
充実している
強がりも風に吹かれて
あの白い月に
体中を巡る赤い血と一緒に
虚しさは流れ広がり
無かった事にはならない
うっすら残る余韻を
見ないふりして
やがて来る寒さに備え
強がりを厚着する
見透かされてるのは知ってる
あの白い月に
Luna