太る理由・リバウンドする理由
「力士が太る理由」に学ぶ
「痩せたい…」人がほとんどの中、「太りたい…」人がいます。
力士(相撲取り)です。
彼らは、生理学的原理を応用して、太った(大きな)体を作ります。
力士(相撲取り)が太る原理
相撲取りの食事は1日に2食
力士は朝食前に激しい稽古を行い、空腹状態を限界まで追い込みます。
これは、空腹時間を長くすることで、食後の血糖値上昇を高めるためです。
血糖値が急激に上昇すると、人の体は反射的にインスリンを分泌します。
インスリンは、血液中に含まれるブドウ糖を体内に取り込み、
脂肪の一部として吸収します。
つまり、空腹時に大量の食事をすることで、効率的に脂肪を貯蔵し体重増加へと繋げているのです。
そして、食事を取った後にすぐ昼寝をします。
「夜食は太る」原理(睡眠時はカロリー消費が少なく脂肪になりやすい)を応用するためです。
力士は、生理学に基づき理論的に行動しているため、
確実に結果(20㎏~70㎏の体重増)を出しているのです。
「短期間の減量」と「本質的に痩せる」は違う
ボクシングや柔道など体重別の階級がある種目の選手は、
試合前の計量に合わせ直前に急激な「減量」をします。
これは、少しでも軽い階級の方が有利であり、
自分の体の極限まで絞る(一時的減量)ためで、
その体を維持することを目的としていません。
事実、計量後に、試合に向け我慢していた食事を摂りエネルギーを補給すると、かなり増量します。
食事量(カロリー摂取量)を減らせば、一時的に体重は減ります。
しかし、「一時的に体重を減らす」ことと「本質的に痩せる」ことは全く別です。
この勘違いや、生理学的な体の機能全体を考えず、
ある一部分だけに焦点化した間違いダイエット法(〇〇するだけ、〇〇抜き)は、「木を見て森を見ず」でしかなく、
リバウンドによる負のスパイラルを生みます(昔の私もそうでした…)。
人の体は、「必要なものが枯渇」すれば、
必ず、早急に回復・貯蔵する反応「リバウンド」を起こします。
マラソン選手が試合直前期に行う「カーボローディング」(体のグリコーゲンを一度枯渇「我慢」させ、そのリバウンドを利用して大量の炭水化物を摂取し、効率よくグリコーゲンを貯め込む方法)も、
この原理を応用したものですが、様々なリスクがあるため、現在は「枯渇」を行わない方法に移行しています。
太る7つの原因
太る原因の頭文字を取った「やたらに太り」
や・・・夜食(就寝前3時間以内の食事)
※睡眠中、エネルギー消費は止まるが、胃腸の消化・吸収は止まらない
た・・・多食(食べ過ぎ)
※「消費カロリー < 摂取カロリー」余分なものは脂肪として蓄積される
ら・・・楽をする
※動かなければエネルギーを消費せず、糖質は脂肪に変わり蓄積される
に・・・一日2食(相撲取りの原理)
※食事を抜き空腹時間が長くなると、代謝に異常をきたし、防御反応で糖質や脂肪の吸収が早くなる。また、食欲も増すため、次の食事で食べ過ぎてしまい、その結果、一食を欠食すると初めは体重が減少しても、その後太ってしまう(リバウンド)。
ふ・・・フラストレーション(ストレス)
※ストレスから逃れるため、過食により心の安らぎを生もうとする。
と・・・糖質の摂り過ぎ
※過剰摂取による血糖値上昇でインスリンが大量に分泌され、糖質が脂肪に変わってしまう。
り・・・両親の肥満(遺伝的要素)
※理化学研究所等が、肥満に影響する遺伝マーカーを解明した。
💛次回は、「カロリーって何?」失敗の要因でもある「思い込み」(間違い・勘違い)について記載します。
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