【前編】SHE福田恵里社長に聞く!抱え込まない子育て版チーム経営とは?
こんにちは。最強のファーストベビ服のユーザーインタビューを担当しているきょこです。
今回は第2弾ということで、二人のお子さんを育てながら、女性向けキャリアスクールSHElikesを展開するSHE株式会社代表の福田恵里さんを取材しました。
前編では、起業家夫婦という観点から、家族みんなで子育てをするコツを聞きました。
後編では、子どもを産むことで変わった価値観をお聞きしています。これからお子さんを産む方にはもちろん、今子育てを頑張るママさんパパさんにとっても毎日の子育てにプラスになれば嬉しいです。
プロフィール
家事をやらないのが理想!家事分担は私たち夫婦の理想のゴールではない
ーー恵里さんは去年(2022年)に第二子のかなたくんを出産。2年前に第一子のひなたくんを出産した時は、SHE株式会社の代表へ。今回は、18億円の資金調達を成功させていて、出産の年は、公私共に充実した年ですよね。
プライベート部分では、新卒で入社したリクルートで出会った木村 憲仁さん(現:株式会社mentoCEO)のサポートも大きいかと思います。
恵里さんも旦那さんも起業家だからこそ、一緒に子育てをするにあたって意思疎通がうまくいったことやマインドがマッチしていてよかったと思うことはありますか?
恵里さん:お互いが当事者意識をもって子育てや家事に取り組めている点は価値観が近いと感じますね。
家事育児の全般が女性が行い、男性はそれを「手伝う」といった意識ではないのは助かっています。
ーー恵里さんの旦那さんのように、最初から寄り添ってくれる考え方を持ってくれていたら最高なのですが、どう歩み寄ってもらえるよう働きかけたらいいのでしょうか…
実は、家事分担が課題で喧嘩したこともあるんですよ。うまくいっているように見られがちなんですけどね。一人目出産の3〜4ヶ月前に「家事分担」について家族会議をもちかけたことがあるんです。
当時、家事の可視化アプリの導入を私から提案しました。パートナーには、「自分たちの目的は『家事をやらない』ことだから分担をする手段の話ではなくてやらないためにどうするか、問いの見直しが必要だ」と言われてハッとしましたね。
パートナーは当時コーチングを勉強し、コーチングサービスを運営する株式会社mentoを立ち上げたばかりでした。
それを機に家事を分担をするのではなく、もう一段レイヤーをあげて自分たちの本当の理想のゴール「家事をやらない」に向けてそのためには何をしたらいいか考えるようになりましたね。
ーー恵里さん夫婦も、喧嘩され、乗り越えた過去があるんですね!「家事分担ではなく、家事をやらない」ゴール設定を変えると選択肢もぐーんと変わりそう。具体的にはどういった変化がありましたか?
恵里さん:我が家は外注できるものは外注するスタンスです。家事代行のCasy(カジー)さんは、週1回の利用で3〜4年間利用しました。
時間単位でさまざまな家事を組み合わせてお願いできるので助かっていましたね。担当の方も固定で決まっており、トイレや水回りの掃除から作りおきまで、毎回4時間と時間を決めて頼んでいました。
いつもお願いしていた担当の方が大好きだったのですが辞めてしまい、Casyさんの利用も辞めちゃったんです。それを機に夫婦で改めて家事について見直しました。
掃除はルンバを導入。洗濯機は乾燥機を元々利用していたのですが、畳んでしまうのが面倒。
ちょうど引っ越しが重なる時期だったので、改めて家事の動線を見直しました。洗濯乾燥機からクローゼットに直接入れられる動線設計を意識しましたね。あとは服は畳まずにハンガーにかける!
🍳
工夫することで家事代行を頼まなくても料理以外はなんとかできるかも…ということで、食事だけのサービスを試すことにしました。
食事サービスでは、宅食サービス「つくりおき.jp」を週2で利用したことも。今はコープのミールキットを利用していています。カットされた食材と調味ダレをさっとフライパンで混ぜて炒めるだけなので助かっています。
ーー恵里さんがコープを使っているの、なんだか親近感がわきます…。その分、仕事や育児の時間を確保できている感じですね!そのほかに利用してるサービスはありますか?
保育サービスでいえば、上の子は保育園です。下の子は保活が通らず、ポピンズのベビーシッターさんにお願いしています。
ほかの子どもたちとの交流も1〜2歳になればあるといいなと思っています。0歳のうちは家にシッターさんが来てくれる居宅保育は送り迎えの必要もなく、選択肢の一つとして助かっているので、0歳児のママさんにはおすすめしたいですね。
チームで子育て。会社経営と子育ては一緒!
ーー家族写真を見ると次男が生まれて間もないにもかかわらず、みんなが家族としてまとまっていますよね。私自身はつい、責任感が強くて、頼らず一人で頑張っちゃう子育てだったので、家族でまとまって子育てをするコツを知りたいです!
恵里さん:私、実は結構人にすぐ頼るタイプなんです。それはお仕事でも育児でもですね。自分一人で何かをしなきゃいけないと思ったことはないです。
自分一人でやってもうまくいかないと思ってるんですよね。自分に期待してないんです(笑)特に、細かく計画的に事を進めるのは本当に苦手。
苦手分野を自分で知っているからこそ、もっと得意な人がいるのもわかっています。得意な人に力を発揮してもらってチームで子育てをした方が、子どもにとってもいい影響があると思うんです。
子育ては会社経営と同じ。子どもたちがイヤイヤいえば、どう声がけをするとその子の才能とモチベーションが上がるのか。
チームを作って、コミュニケーションを工夫して構築するって、会社経営と一緒ですよね。
あとは、“家族の境界線を広げること”も意識していて、頼る範囲もいわゆる「家族」として区切ると、大人は自分とパートナーの二人だけ。
ただ、友達も親も「拡張家族」として考えると、頼れる大人の数って増えますよね。「みんな家族」そんなマインドで子育てをしています。
ーーお兄ちゃんもすでに積極的にお世話を手伝ってくれる印象なのですが、下の子が生まれて赤ちゃん返りはなかったですか?
恵里さん:赤ちゃん返りなんですが、全くなかったんですよ。むしろ産院から私と次男が帰ってくるなり「ベイビー、ベイビー」と言ってこちらに駆け寄り、めちゃくちゃ可愛がってくれました。
長男には妊娠した時から、お腹の中には赤ちゃんがいてもうすぐお兄ちゃんになることはしっかり説明していました。
普段から、頭ごなしに怒るよりは、なぜこうなったのか言葉で順序立てて説明すると理解してくれるとわかっていたので、今回も事前に説明していましたね。
あとは、次男が生まれたからって長男のことを後回しにしない。これは夫婦でかなり意識して実践しています。
長男に抱っこしてほしいと言われれば、よっぽど手が離せない時以外、一度手を止めて長男の要望に応えてハグしていますね。
寝る時も長男は、ママとしか寝ないんです。毎日次男をパパに預けて長男を私が寝かしつけてから次男のところに戻ります。
長男は、私のお腹(ぽんぽん)が大好きでいつもお腹のところに侵入してきてそこで寝ているんです。
可愛いですよね(笑)あとは、毎日愛の言葉を沢山かけてスキンシップを取っています。
「世界一大好きだよ〜」と言ってぎゅっと抱きしめてあげると本当に嬉しそうなんですよ。満足げな顔をしていてそれを見ると自分も満たされますね。
手間ひまかける育児だけがすべてじゃない!自己犠牲の時代は終わった
ーー私自身、何もわからないまま子どもを産んでいきなり母親になり、とにかく目の前の我が子に一生懸命でした。今を頑張る子育て中のママパパたちにメッセージをお願いします。
恵里さん:今までの子育ての価値観といえば、手間ひまかけることこそが正義。親が自分を犠牲にして子どもにかける時間=愛情。「自己犠牲こそが愛」それが美談として語られることが多かったと思うんです。
もう、そんな日本のがんじがらめの子育ての固定概念を捨て去ってほしい!
子どもにかける時間だけが愛ではない。これは私自身が声を大にしていいたいですね。
ベビーシッターさんや保育施設に子どもを預けても子どもへの愛情は変わらない。
むしろ、親である自分が輝いてご機嫌でいることで子どもに愛情を与えられる。親がイキイキしている方が子どもにとってもプラスの影響があると思っています。
親である自分が一番輝いているかどうか。何かを決断する時には、自分を犠牲にせず、その視点をもって意思決定をしてほしいです。
編集後記
もっといろんな人に頼りながら子育てってしていいんだ!そう思える取材で私自身も励まされました。後編は、最強のファーストベビ服を実際に使った感想も聞きながら、子どもを産んでからの価値観の変化について聞いてみたのでお楽しみに。