こちらではプロスペクトランキングTop100に続いて、球団がどのくらい有望な選手を抱えているかを示すランキング、ファーム組織ランキングを独断で記していきます。
それから併せて球団内のプロスペクトランキングも載せていきます。
球団毎で数に差は出ますが、球団内Top10は最低でも載せます。
※私が独断と偏見で決めたランキングです、あくまで参考程度でお願いします。
※シーズンも終わり、各球団構想外のニュースが入ってきていますが、示す人数は今期のロースターの人数で算出しています。
※プロスペクトの基準は、一軍での起用が
200打席以内、100イニング以下、40試合登板以下、24歳以下(今期)。
1位 福岡ソフトバンクホークス
当方の基準で63名の若手を抱えているホークスが堂々の一位。
それも量だけでなく質も兼ね備えたファームシステムで、黄金期が訪れそうな予感。
組織が大きいだけに芽が出ないまま終わる選手もいますが、地道なスカウティングと育成が実を結びそう。
前田悠伍を筆頭に充実した投手陣、野手陣では支配下から育成契約の選手までチームに貢献できそうな素材が揃ってきました。第二の千賀や甲斐を追いかけて払った犠牲も馬鹿にはなりませんが、充実してきました。
人数も多いのでTop20まで連ねてみました。既に一軍でリリーフ適正を見せている選手(大山や澤柳など)や大化けしそうなドミニカンなど、当方のランキングから外れた選手にも楽しみな選手が多いです。
185cmを超えるサイズなど、将来性重視のスカウティングが出来るのが育成指名の利点であり、それが十分に活かされています。
2位 千葉ロッテマリーンズ
プロスペクト保有数は25名も、投打共にハイフロアな選手が揃っています。その中から田中晴也や寺地隆成と球界でも有数のトッププロスペクトが出てきたことから、2位という高順位に付けました。
トッププロスペクトが花開き稼働する事の難しさは何気に一番感じている球団でしょうから、計画性を持った管理がこの先も行われるでしょう。
一軍で彼らが活躍するのが待ち遠しいです。
将来の投打の柱を確保しているのは勿論の事、山本、上田の打のプロスペクトを保有しているのが大きいと考えました。将来先発起用が濃厚な吉川、中森というプロスペクトに、今期中継ぎで経験を積んだ菊地を含め競争が激しくなるでしょう。
二十歳前後のプロスペクトに一番シーリングを感じる球団でもあり、その素材を大成させられるか注目です。
3位 北海道日本ハムファイターズ
財政面での縛りから解き放たれ、新球場で躍進を見せるファイターズ。育成契約を解放したタイミング(2018年に森本龍弥を育成契約に移行した)は新球場構想があっての事でしょう。
現在、再建期を経てもなお、26名の若手を抱えています。台湾とのパイプをより強固なものとしながら、この先アジアの素材も獲得する姿勢を見せているチーム。打者の方は多く一軍デビューを果たしましたが、投手プロスペクトが豊富なため3位としました。
今期であれば田宮裕涼、水谷瞬を通年起用し、レギュラークラスまで成長させたファイターズ。一軍経験の少ない支配下契約の野手は、ドラフト組の宮崎、明瀬、星野くらいで、新庄監督が行ってきたトライアウトはこういった形で表れています。
再建期を2年過ごし、2024シーズンようやく掴んだAクラス。この地位を維持するカギはプロスペクトである彼らに掛かっているでしょう。
4位 横浜DeNAベイスターズ
燦然と輝く松尾汐恩を筆頭に、野手プロスペクトが豊富。一方で投手プロスペクトは枯渇していた上に故障したりと質は少し寂しい。
しかし全体で4位に付けるくらい将来性豊かな野手がいると思います。
実際昨年度時点では小園健太の伸び悩み等で、ファームシステムは乏しい印象でしたが一軍ですぐにでも起用されるクラスの選手が増えました。
外国人を含め31名の若手を保有(2024ロースター時点)。ゴールデンルーキー度会隆輝は一年でプロスぺの域を超え、準レギュラー格になりました。常々プロスぺ評価を受けていた梶原や森が徐々にそのポテンシャルを発揮してきているのを見るに、世代交代と強力打線の強化が進んでいると感じます。
5位 読売ジャイアンツ
三軍制を敷くジャイアンツはそれだけ選手も豊富。2024ロースターの時点で44名の若手を保有しています。プロスペクトから卒業し、優勝に貢献した井上温大がいるように、大型補強だけではないチームで勝利しました。
流行となっている中南米からのプロスペクト補強に留まらず、台湾、そしてチェコの若手も獲得する姿勢は、球界の盟主としてのネームバリューを存分に活かし強くなろうとする意志が伺えます。
投打バランスよくプロスペクトを保有。敢えて言えばシーリングに不安がある内野手でしょうか。打席数を消化済みでいいならば中山礼都ですが、保有する外野プロスペクトと比較すると物足りない気もします。
ソフトバンクホークスが優勝した際、育成契約から支配下に昇格した人数に注目されましたが、ジャイアンツも負けておらず、育成契約の選手も戦力として見ているように思いました。
6位 埼玉西武ライオンズ
6位と見てドキッとした方もおられるかもしれませんが、12球団中6位です。冗談はさておき、この順位に付けた理由は投手プロスペクトの質が顕著だからです。再建期であるため、若手が多く一軍起用されましたがまだファームに素材が残っていると感じました。
蛭間や青山、野村大樹などに加えて、今シーズンでは武内や山村などが一軍デビューの形で通年で起用され、出場機会を得ました。
三軍制を敷いている割にはプロスペクトが乏しい印象は拭えませんが、圧倒的なプロスペクトを数名保有していることで6位としました。
若手として羽田菅井黒田と、大型先発左腕プロスペクトが紹介されてきたライオンズ。これにルーキーの武内と杉山を含めて左腕大国の姿が見えつつあります。
MLB志向の強い現在の一軍スターター陣は、いつチームを離れるかわからない状態ですので、打席数を投資し続けている野手達が花開くかもしれない数年後の投打バランスに、希望があるというのはファンにとっても朗報でしょう。
問題はその野手陣が花開くかなのですが。他チームと比べ20代前半の野手に相当投資していますが、2024シーズンを見る限り少し不安です。
1位から6位の総評
以上がNPBファーム組織ランキング6位まででした。
資金力や組織規模が幅を効かせたようですが、それはスカウティングや育成で補えるのではないかとも思います。
ロッテ、日本ハム、西武の投手プロスペクトはかなり魅力的ですし、DeNAもドラ1をクジで引いただけではない、ロースター構成です。
チームを引っ張りそうなトッププロスペクトをそれぞれ揃え、そこに次ぐ存在もいるチームが6位まで揃いました。
残り6チームは次のnoteに書きます。