NPB2024ドラフトの振り返り

ドラフト前にnoteを書き、私が示した補強点を球団が補強点だと思っていたかどうか、選手を確保できたかどうかを見ていきます。
まずは、12球団の補強予想を再度並べます。

ヤクルト:全部。野手を多めにかき集めたい
中日:投手多め+外野手
広島:保有するプロスペクトの競争相手を求めて高卒ドラフト
楽天:足りないので野手
オリックス:高校生投手を上位指名+外野手
阪神:1塁、3塁+投手
西武:リスク承知で素材型野手
読売:三塁手+捕手
横浜:現状切ないから投手を指名したい
日本ハム:スター候補+高卒野手+素材型投手
ロッテ:バランスよく高卒orVISION2025に向け即戦力振り切り
ソフトバンク:好きにしてください

ドラフト前筆者は以上のように示しました。

それでは一つずつ所感を書いていきます。

東京ヤクルトスワローズ

支配下指名選手
1位:中村 優斗/投手
2位:モイセエフ ニキータ/外野手
3位:荘司 宏太/投手
4位:田中 陽翔/内野手
5位:矢野 泰二郎/捕手

育成指名選手
1位:根岸 辰昇/内野手
2位:廣澤 優/投手
3位:下川 隼佑/投手
4位:松本 龍之介/捕手

ロースターがガラガラなので兎に角選手を集めるべきだと私は書いていました。指名の4/9が投手でしたが、中村を一本釣りし即戦力として荘司も指名。即戦力寄りの指名ですが中村優斗を指名出来たなら文句もありません

課題だった野手ですが、二巡目にモイセエフを指名したのは良い判断。四巡目の田中もそうですが、高卒を内外野で補充出来ました。

投手補強の点ではヤクルトの渉外部は優秀なので、もう少し野手の数が欲しかった気もしますが、野手は支配下・育成併せて3~4名指名のドラフトを複数年行うことで新陳代謝は可能だと判断したのでしょう。

中日ドラゴンズ

金丸夢斗の抽選に引き勝った勝組です。
戦前、投手多めに外野手を補強したいと書いていた筆者。
まずはエース候補の獲得は素晴らしかった。
他でも二巡目で吉田、五・六巡目で高卒投手を指名しています。100点のドラフトと各所から聞こえてきますが、エース候補に即戦力に、未来のための戦力と非常に良い動きに見えますね。
三巡目指名の森駿太を含め高卒をこれだけ(育成含めて5名)指名したのは計画性が伺えます。
社会人No.1捕手と呼び声高かった石伊の補強も大きく、石橋と戦わせるライバルを獲得出来ました。

私は外野手の補強について言及していましたがそれは無し。岡林、細川とレギュラーが確定している外野は喫緊の課題ではないとの判断だと思います。

広島東洋カープ

宗山を外すも佐々木泰を獲得。内野手の打力が乏しい中、それを改善したいという姿勢が伺えました
私は保有するプロスペクトに対して同年代をぶつけるのかなと思っていましたが、大卒をぶつける構想だったようです。
1から4巡目まで大卒を指名し、投手と内野手を2人ずつ指名。
斉藤優汰、内田湘大、佐藤啓介、常廣羽也斗、前川誠太と球界Top100に私が選んだメンバーのライバルが揃いました。

ドラフト下位では高卒投手を多く指名しており、安易に即戦力ドラフトをしなかったことは評価が高いと思います。

東北楽天ゴールデンイーグルス

宗山塁を獲得したのは楽天でした。
投手プロスペクトの豊富さから野手を優先すべきだと私は書いていましたが、宗山を獲得できれば十分か。
大卒、社会人、独立リーグからの獲得が目立ったドラフトですが、手駒不足が目立った投手陣の処置に見えます。
保有するプロスペクトである坂井や日當はまだまだ一年間の戦力ではないですし、Aクラスを見たいのであればこの選択は自然でしょう。

5巡目指名を受けた吉納は大卒下位指名という事で中島大輔と何か被ります。同じプロスペクト外野手の武藤敦貴と切磋琢磨する形で、新しい風を吹き込んでくれれば、明るい未来があるでしょう。

オリックスバファローズ

筆者は高校生投手の上位指名と外野手の指名を予想していました。
当たったという事でよろしいでしょうか()

まあ外れてるんですけどね。麦谷、山口の指名は予想に近いわけですが、全体的には投手多めですし。
即戦力投手に偏っているのも、そもそも投手陣全体が若いという話でもあります。オリックスらしい投手指名でした。

球界Top100に一人も入っていない外野手が懸念でしたが、麦谷がいれば多少は解決するでしょうか。打力の改善は追々、なのだと思います。

阪神タイガース

なにがなにやらわかりません。
独立リーグ出身者に偏った、やべードラフトです。

社会人や独立リーグの選手の良さは、試合数をこなす体力がある事。即ち即戦力としての指名です。藤川球児監督は三年契約であることから、その三年間のうちに活躍する可能性を見たドラフトだと思いました。
今朝丸の指名は本当に嬉しかったけど、高卒ですから3年後出てこなくても構わないですもんね。

この狐につままれたかのようなドラフトの正解は結果で話しましょう。僕はわかりません。今朝丸と早川が獲れたので満足です。はい。

一位指名の伊原は阪神がぞっこんだったらしい。直球の回転数はmaxで2600を超え平均でも2400台はありそう。フォームを見る限り完全にパワータイプで、阪神の左腕にはいないタイプです。
ドラ1をリリーフにするのは勿体無いので、支配力ある先発として頑張って欲しいですね。

希望としてはコーナーポジションの選手が欲しかったのですが、それは井上や前川の一塁オプションなどで対応可能という事でしょうか。

西武ライオンズ

ハイシーリング野手を兎に角獲れと私は書きました。
その通りになりましたね。
羽田、菅井、杉山の黄金先発陣と一緒に、未来を作る野手陣の補強は急務でした。
正直西武ライオンズの三軍制にあまり価値を見出せないのですが、こうやって乱獲可能と言う点では意味があるのかもしれません。
三軍制をしっかりと管理出来るフロントや首脳陣が必要です。
素材は用意出来ましたので、ちゃんと美味しく料理をしてください

読売ジャイアンツ

https://www.giants.jp/news/24727/

高校生ナンバー1ショートの石塚裕惺を指名した後、上位三人を内野手で固めたドラフト。三塁手を補強したいと私は書いていますが、そんな感じのドラフトとなりました。
岡本和真、坂本勇人の今後は勿論のこと、吉川や門脇に対して危機感をあおるような構想で、チーム全体の底上げが考えられています。
今いる内野陣は打撃力と守備力によって振り分けられていくわけですが、その中から坂本勇人の後釜となる選手が出てくることに期待ですね。

一方捕手の指名は育成での一人のみ。報道によるとSB甲斐に興味があるとのことですが、正捕手となれそうな選手は現状居ないだけにどう対応していくのか注目です。

横浜ベイスターズ

投手プロスペクトが欲しいと判断していた筆者。
高卒プロスペクトは阿南光の吉岡だけですが、投手の数は確保。
すぐにでも稼働できる投手プロスペクトが少ないわけですから、勝つためのドラフトでしょう。

チームの戦力的にシーズンを戦い抜ける力は無いですが、次の代まで待っていると3年くらいかかってしまう。結構ギリギリな気がします。
未来の素材を確保しつつ、即戦力で2025シーズン勝負を掛けます

北海道日本ハムファイターズ

「スター候補+高卒野手+素材型投手」と筆者は予想していますが、なんか当たり前の事言ってますね。

でかいやつを集めたドラフトです。夢を見ましたね
豊富な投手プロスペクトに同じくらい人数を追加したドラフトで将来が楽しみ。大卒内野手も補強し、貧打の二遊間に刺激を入れました。
とにかく素材型投手をかき集める方針は一貫しています。
今の一軍ロースターの野手層への自信の表れとも取れますね。

千葉ロッテマリーンズ

バランスよく高卒をポジションで揃えるのか、即戦力に振り切るのかと予想していました。

一位で西川を指名できたことで、良い動きが出来ました。
昨年は上田を指名しており、内外野で打力のある選手を抱えられました。
投手、内野手はプロスペクトが豊富なのですが、まだ本格稼働できる段階ではない事から、社会人や大卒を加えて厚みを持たせています。

目ぼしいプロスペクトが山本大斗しかいなかったロースターに西川を補強出来た点だけでもかなり良い評価だと思っていますが。

福岡ソフトバンクホークス

好きにしろと言ったら本当に好きにしましたね。
指名された選手の皆様、頑張ってください。
育成契約が嫌なら、全然蹴ってもいいんだよ。

総評

アマチュア球界が全く分からない身で書いてみました。
書いた者の責任としてランク付けを一応行います。

A・中日、ロッテ
B・楽天、ヤクルト、広島、西武、日本ハム
C・オリックス、ソフトバンク、横浜、巨人
D

Z・阪神タイガース

未だに贔屓のドラフトには混乱しています。
混乱したまま来年を迎え、キャンプを注視することになりそうです。

新人たちに幸あれ。

この記事が参加している募集

野球について書きたい事を書いています。 もしよろしければサポートお願いします。