CEO服部が語る、ファーストアセントの「これまで」と「これから」
noteではファーストアセントの思いや取り組みを伝えると同時に、それを実現するファーストアセントで働く「人」の紹介も行います。
初回は代表の服部にフォーカスします。ファーストアセントnote編集チームが代表の服部(はっとり)に創業時の思いや、ファーストアセントのこれまでとこれからをインタビューしました。
ファーストアセントの「これまで」
ー 創業したきっかけを教えてください
服部(以下省略): よくいただく質問で、自分に子供ができて育児をする立場になったのが、ベビーテックの業界で創業をするきっかけでした。育児記録を取っておくことに不便さを感じ、現在の「パパっと育児@赤ちゃん手帳」を開発したのが始まりです。
ー 確かにこの創業のきっかけは様々なメディア等で、すでに回答をされている内容ですね...!社内から発信するこのメディア上で共有できる新たな情報ってあったりしますか?!
実は育児の壁にぶつかった際、最初は保育園のIT化を提案したいと考えていたんです。東芝で研究員として働いていた時に、「人はミスをする」ということが前提にあり、システムでそれをどう補完するかという事を考えていましたが、保育園の現場を見るとその真逆に感じて。絶対的に人に頼る環境で、良くも悪くもアナログの環境。ただ当時は起業家としていきなり足を踏み入れるには保育園は敷居が高く、新しいものやサービスもなかなか積極的に受け入れてもらうのが難しそうだったので、少し別の道を辿ることにしました。
ー 一旦BtoBのビジネス体系ではなく、BtoC(コンシューマー)向けのアプリ開発をすることに決めたわけですね
そうですね。BtoCですと決裁権限を持った人と交渉をする必要がなく、単純にコンシューマに受け入れられるか否かという勝負になりますので、営業リソースを削減できるなと。一方でBtoBと比較すると売上を立てにくいので、エンジニアとして他で仕事をしながら、5年間は自分の考えている新事業に投資をすることを決め、自社事業での売上のことは気にせずにとにかく時間とリソースを投資しました。
ー 5年間の間にどのような取り組みをしたのでしょうか
現在の「パパっと育児@赤ちゃん手帳」の基礎を造りました。単純な育児記録アプリで終わらせるのではなく、データから新たな価値を生み出す挑戦と考え、「データを集めて分析を行う」を繰り返し行っていました。乳幼児や子どもの研究・医療で国内最大規模の国立成育医療研究センターと協力したデータ分析を開始したのもこの頃です。
ー 筆者である私も、「パパっと育児@赤ちゃん手帳」アプリがあってとても助かりました...!ファーストアセントで働いてみて感じたことですが、ユーザーさんたちの声やフィードバックをとても大切にしていますよね!
ユーザーさんたちのフィードバックは、常に改良を重ねるためになくてはならないものですね。フィードバックをそのまま反映させることもあれば、何人もの方の意見を取り入れ、最適だろうと思われる判断を下すこともあります。例えば、「パパっと育児@赤ちゃん手帳」には食事・排泄・睡眠(起床)のタイミングを予測する機能があります。ただ単に予測を通知すれば良いわけではない、というのを私たちも製品化するプロセスで学んだ点がありまして...。例えば食事。実はタイミングの予測は、予測される時間よりも若干遅めに設定をしています。というのも、予測時間を通知することでそれをプレッシャーに感じてしまうママ・パパもいるということが分かったからです。
ー なるほど...。テクノロジーで解析したデータを提供すればそれで良いというわけではない例の典型ですね。
育児の現場では追い込まれてしまう人が多いです。私の妻もそうでした。他にも、アプリの泣き声解析で「お腹がすいた」がずっと表示されるので、ひたすらお菓子を与え続けてしまったという方がいらっしゃっいました。アプリ(AI)の言うことは指示ではなく、参考にして育児に活かしてくださいと考えているのですが、余裕がないと指示として受けてしまうことがあったりするのですね。
ひとの育児に介入するというのは、実はとても気軽にできるものではなく、だからこそ私たちは常にアプリやサービスのアップデートを行っています。また上記のような問題を解決するのに大切なのは「テクノロジーだからできること」と「ひとだからできること」を理解し、棲み分けを行うことだと思っています。
ー その部分、深掘りしてもう少し語っていただければ!
例えば泣き声解析を可能にするテクノロジー(AI)は、赤ちゃんがなぜ泣いているかを判断するひとつの材料として活躍してくれますが、ママ・パパがひととして判断を下せるのがとても重要になってきます。先程の「アプリ(AI)がこう言ったから」と鵜呑みにしてしまった事例も、「赤ちゃんは満腹中枢が整っていないので、大人がコントロールをしてあげないといけない」という知識があれば、AIに翻弄されることも減るでしょう。そして「うちの子は食いしん坊だなぁ」と笑って育児を楽しめたりもするでしょう。
そんなことから「ひとだからできること」を実現するために「パパっと育児@セミナー」を今年(2021年)からスタートさせたという経緯があります。
ファーストアセントの「これから」
ー この「棲み分け」に関しては服部さんが「ファーストアセントのこれから」を語る上でよく口にされることですよね!
「テクノロジー」と「ひと」を掛け合わせた子育て支援をしていくのが、これまでもこれからも、ファーストアセントのやるべきことだと本気で思っています。子育ての情報を集め、統計化、サービス化しているのは実質的に国内では当社(ファーストアセント)くらいです。
ー まさにファーストアセントにしかできないことに取り組んでいるわけですよね!服部さんを突き動かすのは一体なんでしょうか?!
東芝で研究者として働いてきたときからの話なんですが、「失敗も成功の一部」という考えを持っています。何度も転んでは起きて、転んでは起きてを繰り返して目標地点まで毎回たどり着いていると思います。表に出てくるサービスや製品は「成功」した結果ばかりですが、その裏側にはたくさんの失敗があるわけで。だからある意味、失敗すればその分成功に近づいているとも言える。何なら「失敗なんてない」とも言える。そんな考えを根本に持っています。
ー その考えがあるからこそ、業界の誰も取り組んでいないようなことにチャレンジできたわけですよね!
そうですね。「ファーストアセント」という会社名も、この考えが反映されています。みんながやっていないから、やってみようよ!という態度で日々臨んでいます。
ー 今後のファーストアセントの具体的な取り組みに関して、社長の服部さんから現時点で共有できることってあったりしますか?
複数のサービスや製品を展開するようになってきたので、コミュニケーションやブランディングの部分をもう少しブラッシュアップする予定です。来年年始(2022年)には世間一般に向け公表される予定です。
あとはainenneのような製品はそもそも世の中にまだ存在していないので、海外に積極的に進出していきます!
ー 最後に、こんな人とお仕事がしたい!という点教えてください。ファーストアセントは絶賛人財募集中ですので!
子育て、特にベビーテックの分野ではまだまだ未開の部分が多いです。この業界でサービスや製品をゼロベースから立ち上げることに共感をし、一緒に楽しんでくれる方とお仕事をしたいですね。これまでは私が良いと思ったもの・ことを突き進めてくるスタイルでしたが、「より良い」を目指してアップデートを行ったり、これまでのものを壊したりしてくれるような方も大歓迎です。
面白い人材のケースとして、助産師で病院勤めだった女性が、新しい道を切り開くために自らファーストアセントを探し出し、応募してきてくれたケースがあります(結果入社していただきました!)。こんな風にご自身の強みを生かして、新しい道への活路を求められるような方もベンチャー企業であるファーストアセントと相性が良いのではと思います。
ファーストアセントnote編集チーム あと書き
代表である服部さんにインタビューをすることで、私たち社内の人間もファーストアセントの今後を垣間見ることができて、とても良い刺激となりました。また違う切り口で、服部さんのインタビューを予定していますので、お楽しみに!
次回の「ファーストアセントで働く人たち」シリーズでは、CMOの千葉さんにインタビューを行います!
最後に、ファーストアセントでは一緒に働く仲間を募集中です。
詳しい採用情報はこちらまたは下記から!