ガバナンス、マネジメント、コントロール みーんな管理!
組織に所属している以上、健全な運営のために〝管理〟は必要。「当社は自由な社風です」という会社でさえ、社内規程はあるし。ただね、管理しようとすればするほど、
現場にメリットがない管理は破たんする
やらせようと(管理のための管理)すればするほど、現場は離れていく
ということ。
例えば、よく「セキュリティはマネジメントだ、PDCAを回せ!」と言うが、私に言わせれば
「リスクはコントロールせよ!」であり、
「経営や組織をマネジメントせよ」ですよ!
そういえば、内部統制(Internal control)には、作為的に制限する(都合の良い情報だけを流す)情報統制(Control of information)と同じ〝コントロール〟という言葉が使われている。
言葉遊びをするつもりはないが、コントロールという言葉を使っている内部統制は、
〝あたりまえのことを、あたりまえのようにやる〟。
〝あたりまえ〟とは〝決められたルール通り〟ということ。
すなわち〝よけいなことはするな〟とコントロールすること(ルール通りやらせること)になってしまう。
〝よけいなこと〟をさせないために、さらにルールばかりが増えていく。こうなると、そこには現場の意思や自主性、創造性はなく、ロボットのように決められたことを淡々とこなす姿が浮かび上がり、ゾッとする!
さらに内部統制で気持ち悪いのは、「コントロールできているか(全員が例外なく同じことを行っているか)」を、「成熟度(十分に成長しているか)」というモノサシで評価すること。
「全員が例外なく同じことを行うこと」をコントロールすればするほど、永遠にその組織に自律・成長は訪れない=成熟しないだろうな…と思うのだが。
内部統制を Internal Governance としてくれていたら、モヤモヤしないで済んだのに…、なんて呟いたら、友人から、
「人に対して、間違いを起こさないようにルール通りやらせることも統制だが、
人が間違いを起こさないように、環境(入力ミスをITがカバーする仕組みなど)を整備することこそ統制だ」
といわれました。
なるほど!!
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