連絡を絶った日②
全部自分のせいなのだけれど、なぜこうなってしまったのか。涙が止まらなかった。
寛容な彼をここまで怒らせてしまった。
取り返しのつかないことをした。
せめて、彼のことが好きなのだという気持ちだけは伝えて去ろうと思った。
メッセージが来るたび、とてもとても嬉しかったこと。彼を好きだと思っていること。最後だから恥ずかしがらずに真っ直ぐ伝えた。
送信ボタンを押してからしばらく、ぼんやりしていた。幸せだったのに、全部終わってしまった。私は、一番大切な人を失った。
2時間ほど経った頃だろうか、ふと気が付いた。誠実な彼のことだから、万が一にもメッセージを返してくるかもしれない。無視したのではなく、もう届かないだけ。誤解のないよう伝えなくては。
明け方、「メッセージを送っていただいても、もう読むことができません。なので返信不要です」と添えた。
送信後、私は彼をブロックした。気持ちが揺らがないよう、ブロックリストからも消した。そして、マッチングアプリを退会した。