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「ゲームして動画をみる」 だけが、彼のできることだったんだ。2年前の長男の不登校と大荒れの毎日。野球の基礎練を楽しそうにやっている、今。


不登校とゲーム、暴言と暴力


長男が14歳から15歳にかけての時、約2年前のことです。
学校の前まで車で送っても、学校に入ることができなくなりました。
家ではオンライン対戦ゲームをして動画を見る、ことを一日中続けていました。
それが今では、自分で電子機器を制限し、打ち込めるものを見つけるまでになりました。
ただの成功例に見えるかもしれませんが、当時の私は、前向きな未来を全く想像できませんでした。
だから、大変な嵐の中にいるご家族にも「何か道はある」と思える何かを
お伝えできたらと思っています。

いやな言葉ばっかり

当時の私は、学校に行かずゲームばかりしている彼をみて
「学校行かずにラクしたいの?」
「勉強はどうするの??」と面と向かって言ってしまう日もありました。

ゲームと動画の制限

「親としてゲームや動画の時間を制限しなくては!」とムキになっていました。自分がダメな親だと認めたくなかったんだと思います。
制限を彼に示すと…もちろん大いに反発しました。
一緒に作ったはずのルールも、ほとんど守られることはありませんでした。

暴言、物を投げたりする暴力、兄弟への八つ当たりもありました。
物理的に無くしてしまえば良いと、夫に頼んで会社にゲーム機ごと持っていってもらったこともあります。

家族で何時間も議論しました。
本人も親もヒートアップしてしまい、毎回大げんか。
間違いなく、私にとっても家族にとっても、どん底の日々でした。。。

スマホを制限するボックスが欲しい!?

そんな時期を経て、この間の誕生日に彼が欲しがったものは、これでした!

タイムロッキングコンテナ!!!

もうすでに、PS4やPCでのゲームはやらなくなっていましたが、
「スマホで原神をやったり動画を見続けてしまうことがあるから、
ここに入れて使わないようにしたいんだ」
とのこと。
ゲームや動画、スマホを自分でコントロールしたいと思うようになり、失敗しながらもそれに取り組んでみる。
こんな日が来るなんて、私には想像できませんでした。

本当は、「夢中になって打ち込めるもの」が欲しかったんだ

この2年の間に、学校を変え、その地域でホストファミリーと住むことになりました。毎日学校に通い、野球チームにも入りました。

最近、野球のキャッチングの基礎練習を、本当に充実した顔で続けている姿も見ました。食べる物、飲む物にも気をつかい、プロテインを飲んで筋トレも。

荒れていたあの時期、本当は夢中になれるものが欲しくて、
でも見つからなくて、ずっともがいて、大変な状況に彼はいたんだと。

ゲームをして動画を見ること以外に、やれること、やりたいことが何もない
彼にとってものすごくキツイ状況だったんだと、
私はやっと理解できるようになりました。

次は、母親である自分自身について書いてみます。

被害者的でありながら、「私は責任ある親だ!」と思いたい気持ち。

①私はこんなに子供のことを考えてるのに。。。「被害者的考え」

私はこんなに子供のことを考えてる、なのにこの子は私を困らせる。。。
なんて自分は不幸なんだろう。。。なんで私がこんな目に遭わないといけないんだ。。。」と思っていました。
それはきっと、私を攻撃する母親とかわいそうな自分という昔の構図を自分の子供との関係にも持ち込んでしまっていたのだと思います。
これが世代間連鎖なのかな。

自分が被害的な態度をとることで、彼の心情や状況をわかろうとすることができませんでした。
あえて、それを避けていたのかも。

②全て親である自分の責任、いい親になれるはずの自分

「彼はずーーーーーーっとゲームをやり続けるに違いない」
「私の責任でなんとかしなくてはいけない」

とにかく、子供のために自分のできることは全てやらなくてはと考え、
脅迫的にそれをやり続けました。
自分のことに使う時間はほとんどありませんでした。
こんな親、いやですよね。今になってみれば思います。

親としてできることはする、でも、できないことはできない

私ができるのはここまで、ここから彼がどうするかは、彼の領分。


こんな考えに、ようやくたどり着きました。

私が継続していること

  • 私はこの当時から今まで、カウンセラーさんとの面談と、うつ病の薬物治療を続けています。

  • 自分自身が楽しめることをいろいろと試しています。
    最近の私にとっては、今あるものを新しく作り替える作業、リサイクル、リユース、アップサイクルなどが楽しいことです。

  • 子育て、子供の問題、親の問題、精神疾患などの勉強を続けています。

濁った水の入った自分のコップに、
ちゃんとした水を注ぎ入れて、それを次の世代に繋ぎたい。

そのためにできることを、これからも模索していきます。

今大変なご家族に、
「きっと大丈夫」なんて無責任なことは私には言えません。
でも当時の私も、前向きな未来を全く想像できませんでした。
そのことは、共有できることだと思います。



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世代間連鎖をなんとかしたい母:不登校+暴言暴力+機能不全家族➡︎それぞれの道を模索中の今
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