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すべては何かの一部です
2023年6月17日(土)朝の6:00になりました。
夜行バスに乗って、神戸に弾丸帰省中です。
どうも、高倉大希です。
あなたの目の前にいる人が見せるその姿は、その人の人生のほんの一部です。
あなたが読むその本に書かれていることは、その人の表現のほんの一部です。
毎日やってくる朝の6:00は、その日のほんの一部です。
この世界のすべてを、知ることなんてできません。
すべては、何かの一部です。
どんな言語であれ外界を切り分けるときは、現実においてー似通ったものをひとまとめにする必要がある。
だからこそわたしたちは、一部からすべてを想像するしかありません。
統計学で言うところの「標本調査」です。
テレビの視聴率や、選挙の出口調査とおなじです。
ただし、標本調査には必ず誤差が生じます。
調査に利用した「一部」が特異なものかもしれないという懸念を、拭い切ることができないからです。
だからこそ、標本調査を行うにしても、できるだけたくさんの「一部」を集めます。
ひとつだけで判断することは、絶対にありません。
人間は、誰かとの関係の中で、その人のための分人を常に生み出している。お互いにです。相手の中には、あなたのための分人が生じる。一対のセットとして、言葉や感情のやりとりをしている。個性というのは、だから、唯一普遍の核のようなものじゃないんです。
それにも関わらず、わたしたちは人間に「本性」があると信じています。
芸能人のゴシップを耳にして、「これがこの人の本性か」と、思い込んでしまうのです。
記者たちも、まるで首を獲ったかのように、その「一部」を「本性」として晒します。
くり返しになりますが、すべては何かの一部です。
一部が全部になることは、ありません。
全豹一斑(ぜんぴょういっぱん)
物の見方が狭量であること。物事のある一部分だけを見て、全体を批評すること。豹の体にある一つの斑点で豹全体を言うという意味。
「全豹一斑」という四字熟語があります。
意味は、上記のとおりです。
もし目の前のものごとが「全体」に見えたのなら、あなたの視野が狭いだけかもしれません。
今日のこの記事だって、全体のほんの一部です。
この記事だけを読んで、柄の判断はできません。
だからこそ、過去の記事も読みましょう。
そして、明日以降の新着記事も読みましょう。
これが、今日言いたかったことのすべてです。
毎朝6時に更新します。読みましょう。 https://t.co/rAu7K1rUO8
— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
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