僕が英語コーチになる理由 最終話 ”I'm on fire."
あなたにとって「英語」はどんな存在ですか?
授業でやるもの?
仕事のために必要?
資格のためのもの?
誰かとのコミュニケーションツール?
僕にとって英語は「夢への架け橋」でした。
洋楽好きなティーンエイジャーに、「アメリカに行きたい!」という夢を見せてくれました。
20歳の青年に「英語が話せるようになって、もっとこの人とわかり合いたい」という出会いを授けてくれました。
30歳の頃には、英語を教える楽しさと、生徒と共に成長できる喜びを感じさせてくれました。
英語は僕に夢、広い世界、数多くの素敵な出会い、そして仕事を与えてくれました。
そして今、僕は「夢の続き」を始めようとしています。
今度は僕が、英語で夢をつかみたい人たちのために、この力を役立てたい。
それが僕の願い=Wishです。
「英語が話せるようになりたい」
そう願い、また夢見る人は少なからずいます。しかし、どう学習すれば良いか分からず、多くのお金と時間を費やすも、学習が続かず、望む結果が得られなかった。そんな話をよく聞きます。かつての僕もそうでした。
だからこそ、多くの人に英語コーチングがとても有効だと強く感じています。
*
2022年11月、僕は『英語コーチ養成講座』の説明会に参加した。
僕は直感的に「これだ!」と感じて、脊髄反射で本講座への受講を申し込んだ。第一次審査、第二次審査と厳しい関門があったが、僕は絶対に突破すると確信していた。落選するイメージは全く無かった。やがて吉報がやってきた。
年が明け1月初旬より『英語コーチ養成講座』が本格的にスタート。そこから僕の生活は一変した。
それまで朝は時間ギリギリまで寝ていたのが、5時過ぎに起きるようになった。仕事は早出と残業をキッパリと止め、9時ー18時の拘束時間内に業務が終わるように密度と集中力を上げた。よって出勤までに2時間、帰宅後も2~3時間の学習時間を確保できた。
夜は酒を飲みながらグダグダと動画を見るのをやめ、毎晩のようにオンラインで、同期の皆さんとコーチングの練習に励んだ。22時に練習が終わった後も、メッセンジャーで修正点など感想をやりとりした。ZOOMの録画を見ながら上手くいかなかった点を振り返っていると、気がつけば日付が変わっていた。そのまま机で寝落ちしたことが何度もあった。
そんな僕を見て、最初は懐疑的だった妻も「こいつ、本気や!」と感じてくれたようで、全面的に協力してくれるようになった。妻の支えなくして、僕の新たな日々は無かった。
酒の量が減り、特に激しく運動したわけでもないのに1か月で体重が3kg落ちた。
僕は変わりつつあった。
英語コーチの勉強をしているのが、楽しくて楽しくて仕方なかった。時間が過ぎるのを忘れた。まるで10代の頃、ロックを聞いていた頃の気持ちと同じだった。ただただ楽しかった。
2月最初の週末に、琵琶湖畔で繋がる仲間との集まりがあった。ヒゲの師匠や、やまちゃんと再会し、兄弟姉妹たちと楽しく食べて飲んで語らった。僕の拡大家族。とても幸せな気持ちになった。心がとっても温かかった。
奇しくもその日は、僕の誕生日だった。
朝の澄み切った空気の中、僕は水辺に立ち、湖を眺めていた。それはとても美しい朝だった。
そして覚悟を決めた。
僕は英語コーチになる。
関わる人の心を温め、勇気づけられる存在になる。
英語で叶えたい夢をもつ人たちと、一緒にその人のゴールまで走る。
共に、心の火を燃やしながら、
Dream Catcher(夢をつかむ者)として。
そして3日後、退職願を提出した。
職場に激震が走ったけど、僕の知ったことではなかった。
何の迷いも後悔も未練もなかった。
さて、退路は断った。
もう後戻りはできないし、前の自分に戻りたいとも全く思わない。
やる事は極めてシンプルだ。
Just keep on going !
前へ進めばいい。
ただ、自分の心の火に従っていけばいい。
I'm on fire.
青白き炎が燃えている。
【僕が英語コーチになる理由 完】
謝辞
4話に渡る僕の長い話に、お付き合いいただきありがとうございました。
願わくば、どうかこの物語が、あなたの心の火にも届きますように。
もし、あなたの火が弱っているのなら、どうぞ遠慮なく僕に声をかけてください。
近々、あなたと共に火を囲める日を楽しみにしています。
2023年2月15日 Dream Catcher 斎藤宏一