食品安全委員会が消費者庁と更なる連携強化へ
食品安全委員会が消費者庁と更なる連携強化へ(本文1,340文字)
食品安全委員会は、令和7年01月07日付にて情報を更新し、食品のリスク管理に関するリスクコミュニケーションの推進に向けて消費者庁との連携をさらに強化していくことを公表しました。
<食品安全委員会とは>
食品安全委員会は、国民の健康保護を最優先に、食品のリスク評価を科学的知見に基づいて客観的かつ中立公正に行う機関である。食品に含まれる有害要因が健康に及ぼす影響を評価し、その結果に基づいて関係各大臣に施策を勧告する。また、リスクコミュニケーションを通じて消費者や食品関連事業者との情報交換を行い、緊急事態には迅速に対応する。厚生労働省や農林水産省などと連携し、食品の安全性確保に努めている。
<連携強化について(筆者要約)>
「食品のリスク管理に関するリスクコミュニケーションの推進に向けた消費者庁と食品安全委員会の更なる連携強化について」
昨年4月に食品衛生基準行政が厚生労働省から移管されたことを受け、消費者庁には、食品のリスク管理に関するリスクコミュニケーションの一層の推進が期待されている。これを機に、消費者庁と食品安全委員会は、ポータルサイトの開設や大学・地方公共団体との連携を進めてきた。紅麹事案などを受け、正確な情報の迅速な伝達が重要視され、リスクコミュニケーションの推進体制強化が必要とされている。消費者庁と食品安全委員会は、食品安全基本法の理念の下、連携・協力を行い、国民の健康影響の未然防止とリスクコミュニケーションの戦略的推進を図る。
1. 消費者庁の役割
・ 食品安全行政全般にわたるリスクコミュニケーションを主導する
・ 厚生労働省、農林水産省、環境省などのリスク管理機関と連携し、目標を共有しつつ効果的なコミュニケーションを実施する
2. 食品安全委員会の役割
・ 食品健康影響評価や評価指針に関するリスクコミュニケーションを実施する
・ 消費者庁が主導するリスク管理に関するリスクコミュニケーションに協力・関与する
・ 科学的知見の提供や専門家の推薦を行う
3. 各地方公共団体との連携等
・ 地方公共団体と連携し、消費者団体や地域コミュニティによるリスクコミュニケーションを促進する
・ 地域コミュニティにおける食品安全に関するリテラシーの向上支援を実施する
<今後の展望>
このように、食品安全委員会と消費者庁は、食品のリスク管理に関するリスクコミュニケーションの推進に向けて連携を強化していきます。食品安全委員会は、科学的知見に基づいて食品のリスク評価を行い、その結果を関係各大臣に勧告します。いっぽう消費者庁は、リスクコミュニケーションを主導し、厚生労働省や農林水産省などのリスク管理機関と連携して、正確な情報を迅速に伝達します。
この連携強化により、食品のリスク評価の精度が向上し、緊急事態への迅速な対応が期待されます。また、地方公共団体と連携して地域コミュニティの食品安全に関するリテラシーの向上も図られます。これにより、国民の健康影響の未然防止とリスクコミュニケーションの戦略的推進が実現されることが期待されます。
※詳しくは<一次情報>からご確認ください。
<一次情報>
食品のリスク管理に関するリスクコミュニケーションの推進に向けた消費者庁と食品安全委員会のさらなる連携強化について
https://www.fsc.go.jp/iinkai/mission.data/consumer_safety_cms203_250107_01.pdf
食品安全委員会とは
https://www.fsc.go.jp/iinkai/mission.html