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STP分析の具体的な内容について!
こんにちは、予算管理に特化した税理士&コンサルタントのT.Hiroです。
前回記事で事業再構築補助金やものづくり補助金についての情報についてお伝えしましたが、今回はSTP分析の具体的な内容についてお伝えしたいと思います!
(前回記事もご参照ください!)
1.セグメンテーション
STP分析のうち、セグメンテーションとは、市場を顧客やニーズなどの共通項によって細分化する作業になります。
市場は、消費財市場と生産財市場に分けられます!
また、消費財市場と生産財市場はそれぞれ4つの軸に分類できます。
● 消費財市場の4つの軸
消費財市場は以下の4つの軸に分類されます。
● 人口動態軸(年齢、性別、家族構成、職業)
● 地理軸(地域、人口密度、住まい、文化、行動範囲)
● 社会心理学軸
(ライフスタイル、価値観、パーソナリティ、購買動機)
● 行動軸(購買活動、購買心理、購買契機)
● 生産財市場の4つの軸
生産財市場は、次の4つの軸に分かれます。
● 人口軸(業種、規模)
● オペレーティング軸(使用頻度、顧客の能力)
● 購買アプローチ軸(購買方針、購買意欲)
● 状況要因軸(緊急性、受注量)
このように、消費財市場と生産財市場でそれぞれセグメンテーションすることができます!
2.セグメンテーションで大切なこと
セグメンテーションで大切なことは、
どういった観点でどのくらい厳密に細分化すべきかの塩梅になります!
現在は消費行動が多様化しているので、消費財市場は特に、どこまで細分化して考えるべきか難しい局面も考えられます。
セグメンテーションを行うにあたっては、「細分化した市場が充分なサイズか」「自社の強みを生かしやすい市場か」を考えるのが一つのポイントになるでしょう!
3.ターゲティング
ターゲティングでは、細分化された市場の中からどこを標的とするのかを決定します。
自社の商品の強みや、ブランドイメージが生かされるような市場を選択します。
狙いを定める市場を決定するときには、大きく3つのパターンがあります。
● 無差別型マーケティング
● 差別型マーケティング
● 集中型マーケティング
それぞれのパターンは何を意味するのかについてみていきましょう!
● 無差別型マーケティング
無差別型マーケティングは、セグメンテーションで分類した市場をあえて無視して、様々な市場に共通の商品を提供する戦略です。
これは、資金力が豊富な大企業向けの戦略です。
また、消費行動が多様化している現在では、大企業であっても有効とは言えないケースも増えているでしょう。
● 差別型マーケティング
複数の市場に対して、それぞれ異なる商品を提供する戦略です。
例えば、多くの自動車メーカーが採用しているのは、まさしくこの戦略です。
商品そのものを分けるのではなく、複数の料金タイプの設定や、似たジャンルの商品を機能を変えて販売することも差別化マーケティングの一種になります。
● 集中型マーケティング
集中型マーケティングとは、狙う市場を絞って経営資源を投下することで、自社の強みを最大限に活かすという戦略です。
高級ブランドやニッチな商品など、コアなファンがついているような場合に有効です。
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回はSTP分析の続きについてお伝えしたいと思います!