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第22週: モノを大切にする〜RIMOWA CLASSIC〜
10年ほど前から使っている愛用のスーツケースが壊れた。随分前からタイヤの調子が悪く、それでも無理やり使っていたら先日ついにホイールが全く動かなくなった。メーカーに問い合わせたらすぐにメールで返信が返ってきたのだが、僕のスーツケースのホイールは古くて直せないらしい。ただ調べてみると、スーツケースの修理は靴修理の技術と共通している部分が多く、その辺の靴修理の店で、1万数千円で四輪修理可能だという。
どうしようか迷った挙句、10年も使っているので気分転換に新しいスーツケースを探すことにした。奥さん情報によると近所のデパートでスーツケースのセールをやっているということで見に行ってみたが、ネットで調べてもよくわからないメーカーで評価も分からなかったため、その日は一旦帰ることにした。
色々調べて考えた結果、僕がスーツケースに求めるのは、長期間使えることと修理のしやすさだという結論に至った。そう考えるとある程度値段は張ってもいいものが欲しくなってくる。
必然的にRIMOWAのスーツケースにたどり着いた。RIMOWAのいいところは、そもそもの作りが頑丈で耐久性が高いところと、故障しても世界中のRIMOWAショップでちゃんとした修理ができるところだ。特にアルミ製のモデルはRIMOWAの代名詞で、使うほどに傷や凹みが本体に刻み込まれたり、ステッカーを貼っていくことにより使い手の味が出てくる。ヴィンテージ好きにはたまらない。
このスーツケースの値段を最初に見たとき、高すぎて笑いそうになったが、修理しながら何十年も使えば、それほど高い買い物でもないだろうと思えてきた。ガンガンに使い込まれた味のあるスーツケースの画像を眺めているうちにいてもたってもいられなくなり、表参道の路面店に出向いてしまった。
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結局ClassicシリーズのLサイズを購入した。Classicシリーズのカクカクした感じが好みだ。Lサイズにしたのは、妻と子供の荷物もまとめて収納できるからだ。短期間で使い捨てるものなら適当に何でもいいと思って買うこともあるが、長期間使うものならたとえ値段が高くても好きなものを修理しながら大切に使ったほうが、愛着も自然と湧いてくる。その後の生活の満足度もかなり上がるに違いない。モノを大切にするとはそういうことだろう。