小学校1年生のFlip活用
皆さん、Flipというアプリをご存じでしょうか?
Microsoftが提供している「教育用SNS」のような位置づけのアプリです。
私がこの存在を知ったのは、さる先生こと坂本良晶先生の著書『さる先生の「全部GIGAでやろう!」』を読んだときなので、約9ヶ月以上も前になります。
それ以後、その本で紹介されている教育4大アプリ「Canva・Kahoot!・Padlet・Flip」を使った実践を少しずつ、学年に合わせて導入してきました。
しかし、私が主に授業で使っていたのは、上記の内の「Padlet」です。
そして、校務や授業準備で活用しているのが「Canva」です。
つまり、「Kahoot!」と「Flip」は、知ってはいるけど使用はほとんどしていないという状況でした。
理由は割愛しますが、「一人の百歩より、みんなの一歩」という私のICT活用を広めていくときの合言葉の通り、できるだけ足並みをそろえつつ、確実に一歩を踏み出していくタイミングを探っているというのが大きいです。
さて、そんな中ではありますが、先日Flipを実際に使ってみました。
学級の子どもたち(小学1年生)は、もうPadletであれば自由自在に使いこなしているので、機は熟したとFlipの導入へと舵を取りました。
使用した単元は図画工作「かみざらコロコロ」と国語「どうぶつの赤ちゃん」です。
図工【かみざらコロコロ】
図工の「かみざらコロコロ」は紙皿と紙皿の間にラップの芯や紙コップなどを付けて転がる形にし、その周りに転がると楽しくなるように色紙等をつけて遊ぶ学習です。
写真ではなかなか面白さが伝わらないので、作品を動画で紹介しようという流れで導入しました。
子どもたちは、多くのYouTubeなどから「ものを紹介する」ときの『いろは』を潜在的に学んでいるので、ここでは簡単に押さえて実際にやってみました。
押さえたポイントは3つ
・最初に作品名と見所をいうこと
・実際に転がす様子を撮り、実況すること
・15秒
最後の15秒はFlipの設定で変更ができます。
【15秒・30秒・1分・・・】とかだったと思います。
みんな、楽しそうに自分の作品を紹介していました。
課題・反省としては、今回は初めての使用だったので思ったよりも時間がかかってしまいました。
Padletで慣れているとはいえ、全く新しいアプリの導入です。
もう少し丁寧さが必要でした。
また、今回は動画なので撮り直しをしている児童が多く、自分の作品の紹介に多くの時間を割いてしまいました。
Flipの目玉の一つ、相互参照、相互評価があまりできませんでした。
国語【どうぶつの赤ちゃん】
程なく、国語でも活用しました。
今度は、動物の赤ちゃんの学習の終末です。
教科書の学習を終え、自分たちで調べた動物について、視点別に紙のワークシートにまとめ、最後にそれをもとにしてアウトプットをしました。
ここで気をつけたのも3つです。
・動物について調べたことを伝える
・ライオンやしまうまと比べる
・30秒
先ほどよりも時間を伸ばし30秒に設定しました。
それでも話をし続けるには短いぐらいの時間でした。
子どもたちは要点を絞って伝えようとしていました。
超早口で言う子もいましたが・・・
また、思わぬ副産物として例えば「アザラシ」を調べた子どもは、氷山のような背景にして話したり、サバンナを背景にしたりと楽しみながらアウトプットをしていました。
今回は、前回よりは相互に見合う時間も取ることができました。
まとめ
今回使った感触として、やはり低学年であっても使いやすいように設計されていることが大きかったと思いました。
ロイロノートとの違いもいくつか気づきましたが、それはまた記事にまとめていこうと思います。
大きな混乱なく使えたので、これを広めていくのも難しいことではないように思います。
また学年末なので子どもたちが育っているということも大きく、導入も比較的スムーズにできました。
来年度は、スタートの段階から「Canva・Padlet・Flip」をフル活用して進めていこうと思います。