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『教師という生き方』(藤原友和著)今年ほど「教師」「生き方」について考えた年はない《読書記録#8》
私は、地方の公立小学校教員です。
今年最後の記事は、藤原先生の著書を読み、感じたこと考えたことを綴ってみようと思います。
読んだきっかけ
私は昨年の10月からnoteにて発信を始めました。
2ヶ月後の2024年1月から記事をXでシェアしながら自分自身の実践や考えを綴っってきました。
この本を購入したきっかけは、私がフォローしている先生方が12月になると一斉に藤原先生の新刊について話題に挙げたことが大きいです。
決定打は、樋口万太郎先生のVoicyですが、単純に「これは読まねば置いていかれる・・・」と思い購入を決定しました。
という藤原先生には大変失礼な動機で読み始めてしまいました。
感想
私がこの本を読みながら感じていたことは、スポーツ選手の自伝と同じだということです。
特に近い感覚になったのは、サッカー元日本代表キャプテン長谷部誠さんの「心を整える」です。
では、どのあたりがかというと、今でこそ心の整った人として有名な長谷部さんですが、若い頃やドイツに渡った後は、多くの失敗も経験しているそうです。
しかし、先輩方との出会いや周りの環境によって次第に現在の長谷部さんが形成されていったそうです。
また、長谷部さんのエピソードは多くがサッカーに関することですが、読んでいた一介の若手教員(当時)であった私に当てはめて応用できることばかりでした。
藤原先生のエピソードも教員としての研修会や子どもたちとのエピソードが中心ですが、誰にでも当てはめて考えることができる、まさに一人の人間が困難に対して何を考え、どう生きているかが生々しく描かれていました。
考えたこと
私も教師という生き方を始めて20年が経とうとしています。
その中には、ここでは書けないような失敗を抱えて生きています。
古舘良純先生がいうところの十字架を背負って教師を続けています。
変化の激しいこの時代に、正に私たちも生きています。
さらに変化が激しく、もはや日常になるであろう未来を子どもたちは生きていきます。
一教師として何ができるか、また私の「道」とは何なのかを2024年の最後に深く考えました。
今年は、管理職や市教委の指導主事、研究センターの先生や私立小学校の先生など多くの先生方と連携したり学ばせていただいたりする時間が今までよりも一気に増加しました。
また、ロイロノートやcanva、Googleなどのツールを通した繋がりもできました。
今後は、学校DXという大きなミッションに向かって自分のバリューを最大限発揮しながら歩んでいきたいという来年度の大きな道標もできました。
これは来年度だけでなく自分自身の教師としての道になり得るものだと思っています。
物事は繋がっていく
著書の中で渡辺道治先生と古舘良純先生を出会わせてみるというくだりがありました。
前後関係はわかりませんが、この出会いが生んだ書籍は確実に私の心を動かしました。
藤原先生の行動の一つは(当時は存在を存じ上げていませんでしたが)確実に私へと影響を与えていたのです。
そして、それを本を読みながら壮大な伏線回収のごとく唸っている私がいます。
人のつながりは自分の手の届かないところでも起こっているのだなと実感しました。
追記〜繋がりがまだあった〜
年末最後のこの記事を手につけようとしていたらVoicyにて木村さんが、この本の編者者である北山さんと対談をされていました。
編集者目線の書籍に対する考え方や「先生が本を出すこと」に対する北山さんなりのアンサーがとても興味深かったです。
私一個人としては、人間臭い本はとても大好きです。
また、こんな貴重な対談、確かに無料でしかもアーカイブで聴けるなんて普通は有り得ませんよね。
木村さんの教育に対する熱量をひしひしと感じる回でもありました。
私も熱源の一つになれるよう、今後も頑張っていこうと思います。