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サロンで睡眠薬飲まされていた

10年くらい前、催眠療法のセラピーに行った時、怪しすぎる出来事がありました。今思うとちゃんと事実を調べるべきだったと後悔しています。その出来事の事を思い出したのでお話します。

当時私は、子育て真っ最中でして、育児ノイローゼに溜まりに溜まっている精神問題をどうにかしようとしてもがいてました。
あれこれネット検索してやっと決めたのが、地元にあるヒプノセラピーのHPでした。
見てみると、各地からセラピーを受けに来ていて、お礼のメッセージも多く掲載されており、実績多数でしたので、ここなら私の悩みもどうにかなると思いここに相談することに決めました。
ネット予約をして車で指定の住所に行きました。
そこは住宅街にあり、個人の築30年くらいの普通の一軒家でした。
眼鏡をかけた中年男性一人が対応して、玄関からすぐの個室に入りました。ひと時の間、そこのソファーに一人腰掛けて待ちました。
壁や棚にはセラピスト作のほのぼのとしたパステルアートが沢山飾られてあり、安心感を感じてました。
セラピストはカジュアルなジャケットを着ていて四角ぶちの眼鏡をかけていました。
私の悩みを真剣に聞いてくれて、これからのセラピーの計画も一覧表にして説明していました。
これで私の心は晴れるだろうと期待していましたが、唯一この男性の存在だけは、なぜか異物に思えて仕方ありませんでした。
やさしい言葉とは裏腹に、無表情な目つきに違和感を感じました。
顔の雰囲気が、昭和50年代のグリコ森永事件犯人の捜査用似顔絵を思い出してしまったからそう思うのだろうと自分に言い聞かせました。

自分のことの話をするのは慣れてないので、すぐに喉が渇き、セラピストが出した大きめのグラスに入っている冷えた緑茶を一気に飲み干しました。

問題の二日目は、それから数日後でした。
予定では、催眠療法に入る前の準備段階として話をする予定でした。
しかし、セラピストは今から催眠療法をすると急に言いだしました。
わたしは緊張しました。目の前に出されてある緑色の冷たい緑茶を今回もまた一気に飲み干しました。その時の緑茶は前回よりも凄く苦い味でしたが、
これから行われることは、まな板の上の鯉なのでやけくそでした。

アダルトチルドレンは本性を人に知られたくないという思いが根底にありますから、催眠に入り、変なことをぶちまけたりしたりするかもしれないし、そういう自分を人に知られるのが嫌だったのです。でも、苦しいトラウマを解消したい一心で挑もうとしてました。

わたしは、指示の通りに上着や靴下を脱いで、部屋の端にあるベットに横になりました。その間、セラピストがこういいました。
「体は硬い方ですか?」
「…はい、硬いです」
「そうですか。わたしが今から催眠の誘導をしますから、目を閉じてリラックスして聞いてくださいね」

それからセラピストは、色んなとりとめのない内容や思考のような言葉を早口で言い放ちました。言葉の嵐は何分も続きます。
その中の言葉の中になぜか
「あなたは、わたしから何かされるのではないか怖いと思っているでしょう。」という言葉もありました。
なかなか催眠に入らないので、何分も我慢して聞いてました。
次第に、怖くなってきて、体がすごく冷えてガタガタと震え出したんです。
頭の中は変なトランス状態に入りつつありました。

すると私の携帯の着信音が「リーン、リーン🎵」と呼んだのです。
私はベットからフラフラと起き上がり電話に出ました。
相手は母からでした。特別な用事はあったわけではなかったので、イライラして電話を切りました。

すると、「今日はこれで終わります。」とセラピスト。
まだ催眠状態に入ってもないのにもう終わるのかと驚きました。
立ち上がるとめまいがして歩くのもフラフラです。
玄関で
「これからよろしくおねがいします」とセラピストは初めて眼を輝かせて
握手の手を差し出しました。わたしはその手を握り返して、外へ出ました。
セラピストの家から十メートルほど離れている私の車までなんとか歩いてたどり着きました。
頭がぼんやりフラフラして運転もままならないくらいでしたが、
なんとか我が家までたどり着いて数時間後、
これはおかしいとやっと気付きました。

早く警察に連絡しないといけないと思い、翌日に警察に電話しました。
ですが、私が精神を患っている事やコミュ障なのがいけなかったのか、
電話に出た警察官は、私の事を心配して逆に私にアドバイスをしたあげく、呆れられてしいては精神異常者のような扱いでした。

そして、証拠は検尿とかしないといけないし大変な事だし、
報復の心配もあり、結局被害届は出しませんでした。
所詮ちっぽけな人間です。

その後、私はあのセラピストの家に行くことはありませんでした。
私の妄想の中で、何度も目に浮かびました。
傷つき助けを求めてあの部屋に駆け込んだ若い女性が、
知らない間に眠らされて、無防備なまま侵され、
眼鏡の奥は白目で喜びの雄叫びをあげる悪魔の様子です。
母からの電話がなかったら、自分がやられていたかもしれませんね。

とはいえ本当の事は分かりません。
事実といえば、セラピーを受けるために部屋に入り、私は睡眠薬のような薬を飲まされたのではないかという事です。

その後、地元でも有名な臨床心理士のカウンセリングを、
受けました。とても高額でしたが、怪しげなセラピー体験の教訓で
社会的な立場のあるところにしました。
そこで、眼鏡のヒプノの体験を話ししたところ、
先生曰く、催眠誘導方法から違っているらしく、本当に怪しいとおっしゃったのです。

わたしにもっと勇気があるなら、あの男に真実を突きつけたいのですが、
今となってできることはあるでしょうか?
地元なので復讐とかも怖いですね。私には大事な家族もいますからね。
今もまだあのセラピストのHPはありますので、セラピーは継続しているということになります。

ヒプノセラピーが悪いと言う事ではなくて、中には悪いセラピストもいるという事です。くれぐれもお気を付けください。
他にも変な体験を色々と思い出しました。
また次回からも掲載しますので是非読んでください。

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「お前はだめだ」と毎日繰り返し言われ続けた子供時代。人が怖くて学校や友達が怖かった。痛めつけられた脳は、人の話が理解できなくなり、文章も読…

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